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2021年10月24日

 

 

 

 

今回の日記は今月3日の観察分から。

 

依然として業務多忙の日々が続いており、県内各地を長距離移動する毎日です。

 

観察日ともなると早朝から活動を開始していましたが、ここのところ時間の使い方を変えたこともあり、この日はゆっくりめの起床で短時間の観察を楽しみました。

 

稲刈りも一段落し農耕地へ出入りする農家さんも見えなくなったことから自宅近くの田んぼを巡回してみることに。

 

 

目にする鳥はスズメ・カワラヒワ・ヒバリなどの小鳥たち。

 

好天続きだったせいか乾燥した田んぼが多く、僅かながら水気の残った田んぼにはサギ類が多く見られました。

久しぶりにアオサギをじっくり観察しようと思い車を方向転換させた瞬間、突如視界を横切ったのがタシギ。

 

田んぼばかり見ていたことで農道に居ることに気付かず不用意に飛ばしてしまいました。

 

 

注意力が足りなかった自分を戒め、今度は飛ばすまいと慎重に移動を始めて間もなく2羽のタシギを発見。

 

発見当初は観察するにあたって適正な距離であると感じましたが、今回見ることのできた個体は警戒心がザルとも云える状態でした。

 

私の存在などお構い無しに接近してくることで望遠レンズでは撮影不可。

その様子はスマホで動画撮影してみることに。

 

 

今季何度目になるか忘れてしまいましたが『目の前』という表現以外に言葉が思い浮かびません。

 

乾いた田んぼであっても農道側に面した部分はコンバインで抉られている場所が多く、タシギはこの場所を選び採餌を行っているようです。

 

 

暫く肉眼で観察を続けていましたが、撮影も楽しみたい私にとっては我慢の限界。

先ずはエンジンを掛けてタシギの反応を見てみることにしました。

 

一瞬気にする様子が見られたものの直ぐに採餌を始めたことから、驚かさないようにじわりじわりと車を後退。

 

望遠レンズで撮影可能な位置まで移動したところで観察を兼ねて撮影の開始です。

 

 

私としてはもう少し後退したいところでしたが、車の挙動が気になりこれ以上車を後退させることは不味いと判断。

 

飛ばしてしまっては元も子もありません。

 

 

画角の広いフルサイズのボディゆえ、画像を見る限り離れているようにも見えますが実際はまだまだ肉眼でも観察を楽しめる距離。

 

距離が近ければ撮影できた画像が鮮明になる反面、被写体が動き回ると構図を作るのが難しくなってしまいます。

 

 

その様な場合、無理に構図を作る必要は無いのかもしれませんが欲張りな私は可能な限り構図を作りたい。

 

結果としてそれが裏目に出てしまうことがほとんど。

学習能力の低い私は同じことを繰り返してしまいます。

 

 

せっかく取った距離もあっという間に縮まってしまい目にピントを合わせることは至難の業でした。

 

ここまで接近すると構図の問題ではなくピントの調整だけに意識が集中。

 

 

それにしても警戒心の「け」の字も感じられません。

 

少し距離を保てたかと思えば直ぐに戻ってきてしまいます。

 

 

採餌が下手なのか抉られた部分にミミズが居ないのかは分かりませんが、休むことなく採餌を続けていました。

 

ある程度お腹が満たされると休憩に入り、そこから見ることができるのは伸びの姿など一連の動作。

しかしながらこちらの個体に関しては休む気配が全く見られません。

 

唯一見ることができたのは身震いする姿。

 

 

タシギを語るうえで玄人を唸らせるようなカットを撮らせてもらうことは出来なかったものの、考え方によってはこの様な距離で見られる事自体が贅沢な事だと思います。

 

贅沢を極めるという意味で難しいことは抜き。

シンプルに撮影を楽しむ時もあってよいのではないでしょうか。

 

 

ここでふと思い出したのがもう1羽の存在。

 

飛ぶようなことはせず、観察していた個体とは正反対の方向に歩き採餌をしていたことまでは把握していたのですがパッと見た目に姿は見えません。

 

死角となる農道の際に隠れているのか、それとも気付かないうちに遠くは離れてしまったのか・・・

 

 

見える範囲ではどうしても確認することができなかったことから、車を少し移動して角度を変えて見渡してみることに。

 

しかし見失ったタシギの姿は見当たらず。

遠くに離れてしまったのだろうと考えその場を離れようとハンドルを握った瞬間、何気なく視線を落とした先に見失ったはずのタシギがこちらを見ていました。

 

 

車を動かしたことでこの姿勢になったのか、それとも休憩していたのかは分かりません。

 

しかしながらこちらの個体も警戒心がザル。

普通であれば飛んでもおかしくない距離ですが、何故今回出会った2羽は距離を取ろうとしないのか。

 

暫く様子を見ていると徐に腰を上げ活動を開始。

 

 

こちらの個体は草が繁った場所で採餌をしていましたが、最初に観察をした個体と同様に肉眼でも観察を楽しむことができました。

 

短時間の観察ながらも贅沢な時間を過ごすことができた日曜日。

私にとって良い休日となりました。

 

 

今回の日記は撮影した画像をつらつらと並べただけのつまらない内容となってしまいましたが、本日の観察日記はこれにておしまいです。