2015年12月23日 9/2℃ 曇り時々晴れ



ここのところ疲れがとれなく今日はゆっくり休もうと決めていましたが、今日は今年最後の穏やかな天候と予報が出ていたので結局観察に出てしまいました。

週末以降は強烈な寒波が襲来とのことで真冬日の予報が出ています。

そんなことで今年最後の観察になる可能性もあるので、何を観察しようか迷いながらやって来たのは広大な農村地域。


ぶらりぶらりといつものルートで目に入る鳥をチェックしていきますが、シャッターを押した順番にまとめると、チョウゲンボウ・オジロワシ・オオワシ・コミミズク・ハイイロチュウヒ・コチョウゲンボウと猛禽三昧。

被写体としては申し分ないのですが、単に撮影をしているだけで「観察」とは呼べず気分的にしっくりきません。

何かモヤモヤした気分で農道を移動していると前方にアオサギ。


獲物を狙っているような態勢を目撃し私の観察スイッチが入りました！

身を低く屈めたアオサギは喉をユラユラと揺らしています。

アオサギを観察してこの行動をよく見ますが、喉を揺らしている時は獲物をロックオンした状態。
この行動をして間もなく獲物を仕留めにかかります。


伸ばしきった首を少し戻した瞬間「ズシャ！」と物音がするくらいの勢いで首を伸ばしました。
獲物を捕まえたようです。


「やった！獲物は何だ！？」

獲物を捕まえて我にかえったアオサギはこちらの存在に気付き、獲物を口に咥えたまま少し距離を取りました。

画像を確認するとどうやらネズミのようです。


着地して間もなく獲物を一口でパクリと呑み込み、こちらの様子を伺っています。

しかし私が狩りを邪魔する者ではないと判断したのか、徐々にこちらに向かって歩き始めました。

抜き足差し足忍び足。

こっそりこっそりと歩き真横に倒れた葦は丁寧に潜り抜け、音ひとつたてず歩を進めると突然立ち止まり辺りの様子を伺いそして音も聞いているようです。

鳥は目がとてもいい生き物ですが音にも敏感です。

我が家で暮らす鳥も私の車の音、足音に反応しますし「ブオッ」とオナラをすると「ピォ♪」っと返事をするんです。
うちの子可愛い自慢でごめんなさい(●´∀｀●)

野鳥も例外ではなく結構距離の離れた場所にいるハクチョウが私のオナラに反応したこともありました。
さすがに返事はしませんでしたが。


話が少々脱線しましたが、アオサギは目と耳を使いながら獲物の気配を探っているとまた何かを見つけたようです。

首を伸ばし様子を伺うアオサギ。

首をユラユラと揺らし始めました。

獲物に狙いを定めているようです。


首を一気に伸ばした瞬間、今度は体も大きく移動！

草ごと獲物を摘み上げました！

獲物はどうやらまたネズミのようですが、先程のネズミを10円饅頭とすると今度のネズミは特大の大福。

大きさからしてドブネズミではないでしょうか。

草ごと咥えている為一度地面に置いてネズミだけ呑み込むようです。

以前アオサギを観察してる時も遠巻きにドブネズミを丸呑みする姿を見たことがありますが、これくらいのサイズであれば何の問題もなく呑み込みます。

鯉を丸呑みするところを目撃したことがありましたが、その時はさすがに苦しそうでした(◎-◎;)


さて草を仕分けていよいよ呑み・・・・

突然頭上から凄い風切り音。

私もビックリしましたがアオサギもビックリして、体中の羽が逆立ち呑み込もうとしたネズミを嘴から飛ばしてしまいました！

風切り音は急降下してきたトビによるものでした。

おそらく上空から様子を見ていたのでしょう。
獲物を横取りしようとして急降下してきたトビに驚き、アオサギは獲物を置いて飛んで行ってしまいました。

一瞬の出来事に私も何が何だか分からず驚きの結末。

トビの横取りは失敗したように見えたので、ドブネズミはどうなったのか気になり現場を確認してみましたが何も見当たらず。

命辛々逃げたのか、はたまたトビの餌食になったのかは分からずじまい。

しかしながら野生の世界における命のやり取りを私が一番好きな鳥を題材として観察することができ充実の時間を過ごすことができました。

もうこれで今年の観察納めでいいよというくらいです(　・ω・)

さて冒頭でもお伝えした通り、週末以降は寒波襲来により観察が出来ない可能性があります。

そうなりますと今年の観察は今日で終了となりますが、大晦日は今年一年を振り返り総集編を更新したいと思います。


告知も含めて、本日の観察日記はここまで。