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2023年1月23日

 

 

 

本日更新する日記は先月25日の観察分から。

 

前日24日の観察ではユキホオジロとの出会いに恵まれ、この幸せをお裾分けしようと思い野鳥の会の方へ連絡したところ『某所でアカツクシガモが6羽確認された』との情報を頂きました。

 

この情報を基に25日はアカツクシガモの捜索を計画。

 

 

情報は又聞きの大まかな地名のみであった為、捜索の難航を覚悟して自宅を出発すると野鳥の会の方より『アカツクシガモ6羽発見』の連絡が。

 

他力本願。

現地へ到着するまであと20分といった所での連絡でした。

 

逸る気持ちを抑えて...

抑えきれずに先を急ぎましたが現地へ到着するとアカツクシガモは1羽も見当たりません。

 

「嫌な予感」

 

話によると10分前まで確認できていたそうです...

他力本願ならず。

 

落胆の色が隠せなかったものの落ち込んでいる暇はありません。

 

 

私は早々にその場を離れ周辺の捜索を開始。

探し始めて20分ほど経った頃でしょうか、思ったよりも早くアカツクシガモを発見。

 

しかしこちらで確認できたのは3羽のみ。

 

 

残りの3羽は一体何処に...

 

残念な気持ちもありましたが3羽同時に見られる機会もなかなかありません。

 

先ずはこちらの3羽を手堅く観察。

ファインダーを覗き、双眼鏡を覗きを繰り返しじっくり見ていたところ、急に霙混じりの雨が降り始め観察を一時中断する時間がありました。

 

 

この日は北西の風が強く吹き、私はアカツクシガモの風下に位置していたことからカメラ諸とも車内はずぶ濡れ。

 

流石に窓を開けていられず我慢の時間が続くと悪天候から一転して陽射しのあるお天気に。

 

 

観察をしている途中、野鳥の会の方より『残りの3羽は元居た場所へ戻った』との知らせが。

 

そちらは後から様子を見に行くことにして目の前に居る3羽の観察に集中。

観察を始めて一時間ほど経った頃、アカツクシガモは飛び立ち周囲を旋回。

 

 

遠くへ移動しないことを願いつつ飛翔する姿を見ていると頭上を通過。

 

 

間もなくして近くの田んぼへ降りる様子が見られました。

 

 

「今度は近い距離で」と思った矢先、往来する車を警戒して再び飛び立ってしまい降りる場所を探し右往左往。

 

程なくして田んぼに降りるアカツクシガモを確認し、再び観察を開始。

しかし距離としては発見当初と然程変わらず観察の内容としても特筆すべき点は見られません。

 

 

こちらでの観察も一時間ほど経過したところで、これ以上の観察で出来ないだろうと考え残りの3羽の観察へ。

 

また違った何かが見られることを期待して移動してみると、一足遅かったのか情報のあった場所にアカツクシガモの姿はありませんでした。

 

「今日はここまでかな」と帰宅を考えましたが...

 

 

「ひょっとしてすれ違いで合流したのでは」と思い、再び元居た場所へ戻ってみると予想が的中。

 

 

念願叶って6羽揃った場面を見ることができました。

距離としては離れていたもののこの場面を見ることが出来ただけで充分です。

 

と言いつつも私は欲深い人間。

他の場面を見たくなるのは至極当然の話。

 

 

そのタイミングで現れたのは見知らぬバードウォッチャー。

不用意にアカツクシガモに近寄ったため一斉に飛び立ってしまいました。

 

 

3羽観察していた時と同様に周囲を旋回。

 

不本意な飛び立ちでしたがこの時は長い時間飛び続けたことから飛翔シーンの撮影に没頭しました。

 

 

降りる場所が定まらないのかアカツクシガモの群れは一向に降りる気配が見られません。

 

一旦撮影を止めて行く末を見守っていたところ、比較的近い場所へ着陸。

 

 

しかし落ち着く間もなく見知らぬバードウォッチャーが接近。

 

 

再び飛んで右往左往。

 

 

アカツクシガモは車の接近に敏感であったことから動くべきではないと考えその場に留まると高度を下げ真っ正面の位置に降りる気配。

 

 

願ってもないチャンスの到来です。

 

 

着陸したアカツクシガモの群れは羽繕いを始め、そのうちの1羽は嘴を背に挿し込み寝る態勢を取りました。

 

 

ようやくゆっくり...

 

と思ったのも束の間。

更に別のバードウォッチャーが現れアカツクシガモの群れに背後から接近。

 

「絶対飛ばすでしょ...」

 

 

案の定飛んでしまいました。

 

追われるように飛んだアカツクシガモはこちら側へ。

 

 

6羽揃った場面に遭遇してからまともに採餌する姿を見ていません。

 

右往左往するアカツクシガモを見て居たたまれない気持ちになりこの日の観察を終えることに...

 

 

身支度を整え帰宅の途について間もなく、車道脇にアカツクシガモ。

欲が無い時ほど良い場面に遭遇します。

 

 

距離が近かったこともあり私の機材では6羽を収めることはできませんでしたが、ゆっくり餌が採れることを願いこの場をそっと後にしました。

 

 

本県においてアカツクシガモが6羽揃うという記録は今後ないかもしれません。

そういった意味においても今回見ることのできた全ての場面は貴重なものとなりました。

 

情報を寄せて頂いた野鳥の会の方へ謝意を伝えたいと思います。

 

 

この様にしてクリスマスイブ、クリスマスの両日はサンタクロースからのプレゼントとも思える良い日を過ごすことができましたが、今後まだ良い出会いに恵まれることを期待して本日の観察日記はここまで。