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2018年1月21日 1/-2℃ 雪のち曇り




今日はニホンザルの観察。
秋田県沿岸の北部地域ではニホンザルが頻繁に目撃され、こちらの住民には身近な野生動物として生息しています。

過去にもニホンザルを観察していますが以前の観察からだいぶ経っていたので久しぶりに足を伸ばしてみることにしました。

現地に入り以前サルを観察した国道沿いを往復してみても何故かサルのサの字も見当たらず・・・

お隣青森県深浦町の看板が見える県境まで足を運びましたが一向に見つけることができず、付近を散歩していた地元の方に話を伺うと『クマ騒動があってから以前に比べると里に下りてこなくなった』とお話を聞かされました。

完全にアテが外れてしまい野鳥観察に切り替え近くの漁港を覗いてみるもカモもカモメも殆ど見当たりません。

猿もダメ、鳥もダメ。
これは困りました。


4時間ほど辺りをウロウロしましたがこれといって観察対象が見つからず、結局通いなれた大潟村周辺に移動。
さて、いつもの場所に来てみたものの何を観察しようか・・・

閃いたのは困った時のオオワシ殿。
あの方であればきっと遊び相手になってくれるはず。

 


一路ワシの成る木へ。
大柄な体格ゆえに遠目にも分かる圧倒的存在感。

 

 

『お前また来たのか』といった具合いに見下ろされ、そんな視線を感じながらも今日は三脚をスタンバイ。

飛び出しの瞬間までと長期戦覚悟の表れです。

 

 

相変わらず殆ど動きません。


動いたと思えば思い出したように羽繕いをする程度。

 

 

頭上でメジロやシジュウカラが行ったり来たりするもんで、枝葉に積もった雪が落ちてきて本当にいい迷惑。
カメラにも雪が落ちてきたので取り除いていると脱糞シーンを撮り逃がしてしまいました。

脱糞した後に飛び立つかと思いきや片足を引っ込めてしまい、飛ぶ気配が全くありません。
そんなことからここで動画に切り替えます。

ちょっとだけ羽繕いをするつまらない動画ですので暇な方のみご覧下さい。

 

 

動きがあるのは頭だけ。
ほんと置き物を見ているようでこんな様子が3時間以上続きました

時刻を確認すると15時を過ぎていたことから飛び出しのシーンは諦め今日はここで撤収。

今日の最後は一部氷結した八郎湖に佇むオジロワシの写真で観察日記はおしまいです。

 

 

また来週。

 

・・・これで終わりのはずがこの後にまさかのサプライズ。

 


いつもの帰り道、カモがプカプカしている水辺を横目に車を走らせていると遠巻きに赤茶っぽく汚れたカモメが目に入りました。

本気でソースでもかぶったのかと思い、何が原因でこんな色になったのかと様子を見る為に近付いてみると・・・

 


カモメじゃない。
こりゃあアカツクシガモだ。

 

 

帰りがけにえらいもの見つけてしまいました。

 

私がアカツクシガモを見るのは2度目であり、以前の記録を調べると2010年12月。
その時は先輩から情報を頂きアカツクシガモがどんな鳥であるかも分からずただ写真に撮っただけという記憶が残っています。

手持ちの図鑑には数少ない冬鳥と記載があり、東北以北では極めて稀な鳥とのこと。

 

 

しばらく様子を見ているとこちらにどんどん近寄ってきました。

首に黒い首輪が確認できるのでこちらの個体は♂のようです。

 

 

警戒心は然程強く感じられませんが付近にいるカモやサギの動きに釣られるように飛び立つことが多くありました。

飛翔時は翼鏡の緑色が目立ちます。

 

 

頻繁に飛び立つものの大きく場所を移動することはなく、単独で居る時の方が落ち着いた様子で少し距離を置いた時は餌を採る姿も見られました。

採餌の様子は動画でも撮影。

 

 

観察を続けるとあっという間に暗くなってしまい、カメラの感度を上げてもだいぶきつくなり日没と共に観察は終了。

もっと早く見つけることができていればと思いもしましたが、サルの観察の失敗から始り色々な歯車が動き良い形となってアカツクシガモに出会えたのかもしれません。

 


終わり良ければ全て良しということで今日の観察日記はこれにておしまいです。