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2024年8月19日

 

 

 

本日更新の日記は7月28日の観察から。

 

先週更新の日記でも触れた通り、この週末は二日連続でオオジシギの観察を行いました。

 

梅雨末期の大雨も落ち着き梅雨明けまで秒読み段階。

畔の雑草も伸びつつあり、間もなくやって来る酷暑を前に少しでも良い観察ができれば...

 

こうした思いから再びオオジシギの観察を計画しましたが、この日は少々寄り道。

県南部の地域を中心に大雨が続いた影響により秋田市を流れる河川も増水。

そのため水辺で暮らすヨシゴイにも影響が及び、繁殖地は水没してしまいました。

 

ヨシゴイはどうしているのかと様子を見に行ってみたところ1羽も確認できず...

 

昨年はちょうど育雛期に大雨が降り、巣もろとも濁流に流され繁殖は失敗に終わりました。

 

この影響からか今季の渡来数は激減。

別の繁殖地の様子を見に行ってみると辛うじて雌を1羽確認することができたものの今季も大雨の影響は免れなかったようです。

 

 

時間を掛けて繁殖地の様子を見ると雄を1羽確認。

 

 

間もなく飛び立ち、行く先を目で追っていると...

 

 

視界に入ったのは今年生まれの幼鳥。

この1羽だけが増水を凌ぎ生きながらえていたようです。

 

 

1羽だけでも助かって良かった...

 

普段であればじっくり観察しているところですが観察圧による影響を考慮し急ぎ足で繁殖地を離れました。

 

この後は本来予定していたオオジシギの観察へ。

渡りの中継地へ入ると農道脇に伏せる個体を発見。

 

 

この個体は前日も観察した個体。

ほぼ同じ場所での発見でしたが行動は前日と全く変わらず直ぐに農道脇の死角へ移動してしまいます。

 

そのため観察に適した個体を探そうと農地を一回りしてみたところ様子が一変。

多くの個体が一晩のうちに移動してしまい前日とは打って変わって閑散とした様子でした。

 

注意深く探すことにより枝豆畑を歩く個体を発見できたものの観察には程遠い状況。

 

 

適度な距離で発見したこちらの個体は警戒心が強く私の様子を伺っています。

 

 

身体起こすや否や距離を取りあからさまに嫌がっている様子。

 

 

ここまで嫌われると申し訳ない気持ちが先に立ってしまい観察を打ち切ろうかと考えましたが、帰宅するにはまだ早いと別エリアの様子を見てみることに。

 

この判断が正解でした。

探鳥場所を変えると次々に見つかるオオジシギ。

 

 

まるでオオジシギのバーゲンセール。

 

但し問題だったのは異常なまでの警戒心を見せる個体が多く、農道を移動するだけで飛び立つ個体、走って距離を取ろうとする個体と流石の私も心が折れそうに...

 

こうした状況から作戦を変更。

出会い頭の観察から待ち伏せ型に切り替えると願ってもないチャンスが到来。

 

 

徐々にこちら側へ近付きつつあったこの個体、採餌に夢中なためか私を気にする素振りは見られません。

 

不意に立ち止まると伸びの姿勢から尾羽を見ることができました。

 

 

翼を伸ばすと尾羽は見えなくなってしまったものの、風切羽の状態を確認するには最高の条件です。

 

 

次いでストレッチ的に上方へ翼を伸ばすと腋羽がちらり。

 

 

時々ジシギについて見分けがつかないと尋ねられることがありますが、判断がつかない時には翼下面を見ることから始めると良いかもしれません。

 

 

タシギの翼下面は白っぽく見えるのに対し非タシギと呼ばれるタシギ以外のジシギ(ハリオ・チュウジ・オオジ)は黒っぽく見えるのが特徴です。

 

非タシギの識別については外側尾羽を見る必要があり、画像に残すことは容易ではなく根気が必要。

 

簡素な識別方法についてはここまで。

話は逸れてしまいましたが、オオジシギは更にこちら側へ歩み寄り期待が高まりました。

 

 

突然訪れた腋羽サービス。

 

 

伸びをする訳でもなく何故翼を開いたのか理由は分かりません。

 

躊躇なく近寄って来る様子に私は興奮状態。

 

 

いい歳の中年が鳥を見て興奮してると言えば気味の悪さを感じますが、同じ趣味を持った人でなければ理解し難いものでしょう。

 

何を仕出かすか分からない状況に固唾を飲んでファインダーを覗いていると...

 

 

突然海老反りの姿勢を取り尾羽を全開。

 

この姿に狂喜乱舞。

ここからオオジシギのファン感謝デーが始まります。

 

驚いたことに同様の姿勢を連発。

 

 

こちらは連写した画像ではなくその都度撮影したもの。

 

少しずつ移動しながらもこのサービスは続き一生分の運を使い果たしたのではと思ったほどでした。

 

 

更にこちら側へ近寄ると突然の飛翔に唖然とする私。

周囲に居たオオジシギも全て飛んでしまい、もしかすると猛禽が飛んだのかもしれません。

 

こうしてサービスタイムは終了しましたが得も言われぬ幸福感に包まれこの日の観察を終えました。

 

 

この日の観察から約3週間。

これ以上の観察はなかなかできないだろうと予想していましたがお盆の夏季休暇には自分史上最高とも思える観察をすることができました。

 

そちらの様子はまた日を改めて更新する予定です。

 

 

本日の観察日記はここまで。

 

~お知らせ~

 

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