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ツバメの大家

 

 

2015年4月、我が家にツバメがやってきました。

昔からツバメは幸せをもたらす鳥として私たちにとって身近な野鳥ですが、近年その数は減少傾向。

理由として考えられるのは農業の衰退と供に進む都市化の拡大、箱形の営巣しにくい建物の増加、天敵による被害など、ツバメにとって住みにくい環境になりつつあるのではないでしょうか。


そんな数の減りつつあるツバメですが、ここでは我が家に巣を造り、巣立ちを迎えるまでを記録・観察した様子を綴りたいと思います。

 

 

 

ツバメってどんな鳥?

 

全長は約17 cmで体重は17g
翼が大きく、飛行に適した細長い体型。
脚は短く歩行には不向きで、巣材の泥を集めるとき以外は地面に降りることはほとんどありません。


餌は主にハエ・トンボ・アブなどの昆虫。

軽い体と長い翼を活かして空中で捕食し、この時の飛行速度は200km/hに達することがあります。
また水面上を飛行しながら水を飲み“飛ぶ”ということに非常に長けた鳥であると言えるでしょう。
 
 
 
ツバメは春先に越冬地から日本各地の故郷に帰り、九州以北で繁殖。
日本で繁殖するツバメの主な越冬地は東南アジアで秋頃に旅立ちますが

一部地域では越冬する個体もいて“越冬ツバメ”と呼ばれます。



泥と枯草を唾液で固めて人工物に巣を造り、民家の軒先など人が住む環境と同じ場所で繁殖する傾向があります。
これは天敵であるカラスなどが近寄りにくいからだと考えられています。
 

 

産卵期は4~7月頃で、3 ~7個の卵を1日1個ずつ産み

主にメスが抱卵し年に1~3回繁殖。
抱卵日数は13~17日で

その後の巣内での育雛日数は20~24日で巣立ちを迎えます。

 

巣立ったばかりの雛は自分で餌を捕ることができないため

親から餌をもらいながら生きる術を学び成長し
約10日程で自分で餌を捕れるようになると

渡りの時期まで仲間たちと生活します。



日本では穀物につく害虫を食べる益鳥として

ツバメは農村地域を中心に古くから大切に扱われてきました。

またツバメの巣は古来から商売繁盛の印ともされ

魔除けの効果もあるなどツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えなど諸説あり、巣立っていった後の巣を大切に残しておくことも多いようです。

 

 

 

ツバメの大家は 「巣造り~抱卵」 「自然の摂理」

「孵化~孵化10日目」 「孵化11日目~巣立ち」 までの

4部構成になっています。
それぞれの項目をクリックすることで記録を見ることができます。