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2024年7月22日

 

 

 

本日更新の日記は6月30日の観察から。

 

6月16日と同様に何を観察しようか決められないまま迎えたこの休日、午後から強い雨が予想されていたため午前中が勝負と自宅を出発しましたが...

 

昼夜問わず仕事をしていてるせいかあくびが止まらず集中力も散漫。

 

せっかくの発見があっても観察に繋げることができず、苦し紛れに撮影したササゴイはこの通り。

 

 

あとコンマ数秒早ければベストショットになっていたことでしょう。

 

行き当たりばったりの観察も思うようにいかないまま、いつの間にかやって来たのは大潟村。

夏の大潟村はいつ以来のことか久しく記憶にありません。

 

所構わず聞こえるオオヨシキリの鳴き声をBGMに観察に適した鳥はいないものかと探してみましたが...こちらもさっぱり。

 

 

途方に暮れた私が足を運んだのは大潟草原野鳥観察舎。

 

 

その昔は『野鳥観測ステーション』と呼ばれ、長く野鳥観察をしている方であれば懐かしく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

県外の方向けに説明すると大潟草原野鳥観察舎は総合中心地の西側にあり、嘗て“幻の鳥”と言われたオオセッカの繁殖が確認されたことにより国指定の鳥獣保護区に指定されました。

 

観察舎は特別保護区のなかにあり数多くの野鳥を観察できますが、県外からお越しのバードウォッチャーはチュウヒ・オオセッカ・コジュリンをお目当てに足を運ぶ方が多いでしょう。

 

その昔、大潟村を舞台にNHKのネイチャー番組『ダーウィン来た!』ではチュウヒの撮影が行われ、放送後は全国から多くのバードウォッチャーが押し寄せたことも。

 

 

私もこの日はチュウヒをお目当てに足を運びましたが、2Fテラスへ上がって間もなくオオセッカの囀り飛翔を目撃。

 

数十秒置きに囀り飛翔していたため、その様子を広角レンズを用いて動画撮影してみることに。

 

動画では葦原からオオセッカが飛び出し囀り飛翔する様子を見ることができます。

※スマホでは分かり難いためパソコンやタブレットでの視聴を推奨。

 

 

映像を見ての通り頻繁に囀り飛翔を見せるオオセッカでしたが、目視できるのは僅か2~3秒。

 

半円を描くように飛翔すると直ぐに葦原へ潜ってしまいます。

 

眺める分には良いものの撮影となると一筋縄ではいきません。

必ずしも潜った場所から飛び立つ訳ではないためモグラ叩きの感覚です。

 

撮影に至るまで様々な手順を踏みますが、先ずはこちらの画像から。

 

 

肝心のオオセッカが全く写っておらず。

 

飛び立ちを確認して直ぐファインダーを覗きますが、フレームにオオセッカを入れるだけでも困難。

 

しかしこれでもまだ良い方。

ファインダーを覗くことすらできず見入ってしまうことも多々ありました。

 

反射神経の衰えを感じつつも幾度となくチャレンジしているとフレーム内に収めることができるようになり時間の問題と思ったのですが...

 

オオセッカの動きにAFが追い付かず。

 

 

AF機能が優秀なSONYのα1であればいとも簡単にフォーカスしてくれるのかもしれませんが、Canonの骨董品では全く歯が立ちませんでした。

 

この口惜しい状況を打開するためにはAFに頼らずMFで勝負するしかありません。

 

そこでMFに切り替えチャレンジしてみると...

 

 

実に惜しい。

あともう少し反応が早ければピントの合った写真になっていたでしょう。

 

悔しさをバネにチャレンジすること数十分。

 

 

やっとピントを合わせられたと喜んだのも束の間、画像を拡大してみると後ろ向きの姿。

 

その後もチャレンジを続けましたが、一歩進んで二歩下がる。

 

 

ゴールに近付いたと思いきや振り出しに戻された気分。

しかし諦める訳にはいきません。

 

最早この頃になるとチュウヒのことなど忘れオオセッカの撮影にムキになっており何度シャッターを押したことか...

 

 

なかなか上手いこと撮影できず諦めの境地に入った頃、やっとその時が訪れました。

 

 

画像を確認してほくそ笑む私。

他に誰か居たなら『気味の悪い人が居る』と思われたかもしれません。

 

 

納得のいく画像が撮れたことで観察舎を離れようかと思いましたが、時刻を確認すると既に11時を過ぎており雨雲は秋田沖まで迫っていました。

 

これから他の鳥を観察しようにも時間に余裕は無く、この日はオオセッカの撮影に徹することに決め結果を残すことができた画像は以下の通り。

 

 

勿論こちらの画像を撮影する間には何度も失敗を繰り返し、掲載したものは偶然にも上手く撮ることのできた画像です。

 

及第点となったのはこの数枚ですが、トータルの撮影枚数は500枚を超えていました。

 

デジタルの恩恵を感じつつも振り返ってみると観察と言えるものは何一つ無く、単に撮影しただけの一日に...

 

 

中身の無い時間を過ごしたこの休日。

 

最後に掲載するのはチュウヒとコジュリン。

 

 

こちらもまた観察とは言えず撮影しただけに留まりました。

 

毎度思い通りの観察ができるはずもなくこの様な日もあるとありのままを綴りましたが、これからは暑さとの勝負。

 

間もなくやって来る夏本番の暑さに戦々恐々とする日々を送っています...

 

 

本日の撮影日記ここまで。