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2024年9月9日

 

 

 

本日更新の日記は8月10日の観察から。

 

夏季休暇の初日は“鳩の日”ということもあり4年振りにアオバトの観察を計画しました。

 

これまでの観察日記にもある通り近年この時期はオオジシギの観察に勤しむようになったため夏季の観察には偏りが生じています。

 

時間に余裕があれば「他の鳥も」と思いつつも時間を確保できるといつの間にか田んぼへ走るようになってしまい中毒症状を発症しているのかもしれません。

 

 

この中毒症状に逆らうようにアオバトの観察へ行ってみるとパラパラ飛んでいる姿を目にしましたが嘗てのような群れは見られず...

 

ほんの数年の間に随分と数を減らしてしまったようでした。

 

総数としては30羽前後。

幾つかの小さな群れに分散しており海水を飲むため度々飛来しましたが降りる場所が定まりません。

 

 

海岸で見られるアオバトはハヤブサを警戒してか周囲の状況に非常に敏感です。

 

そのためアオバトが降りる場所を想定して待機する他なく根比べのような時間が続きました。

 

 

時には狙いが外れ背後に降りていることもあり、今か今かとチャンスを伺っていると...

 

これ以上ないといったタイミングで接近してくる歩行者。

警戒したアオバトは当然の如く飛去してしまい頭からは濛々と湯気が立ち上がります。

 

再びチャンスを伺っていると今度こそというタイミングで車が接近。

警戒したアオバトは当然の如く飛去してしまい怒りは頂点に。

 

「一体何時間待ったと思ってんだ!ぶっ◯すぞこの野郎!!」

 

と言いたいところでしたが海岸は私の土地でありません。

暑さも相俟って苛立ってとは言え、こういった感情になってしまうところに私の気の短さが表れます。

 

結局この日は午前中いっぱい時間を費やしましたが観察らしい観察をすることはできず...

 

 

夏季は午前中を目処に観察を終えることが多いものの、このまま帰るにはあまりにも忍びないとニュウナイスズメの観察へ繰り出してみることに。

 

 

例年ニュウナイスズメの群れが見られる地域へ行ってみるとそこかしこから鳴き声が聞こえたため観察場所の選定から始めました。

 

一番の条件となったのは光線の状態。

順光で観察できそうな群れを探し警戒させないよう車を移動させなければなりません。

 

 

稲穂が登熟期(成熟期)から黄熟期へ移り変わる頃に数を増やすニュウナイスズメですが、私の印象としては黄熟前の柔らかい米を好むように思います。

 

食べ易さからなのか収穫前より登熟期に数が多く、嘴の周りを真っ白にしている個体が見られるのもこの時期。

 

 

しかし順光の位置から見られる群れは遠く離れており、稲穂に群がるニュウナイスズメを撮影しているだけという時間が続きました。

 

アオバトと同様に周囲の状況に敏感なニュウナイスズメは事ある毎に飛び立ちます。

 

 

付近を通過する車だけではなく、トビやサギ類が飛翔するだけでも飛び立ってしまうため躍動的な姿は沢山見られたのですが…

 

飛び立った群れは最寄りの電線や低木に止まることが多く、こちらは電線止まりを捉えた画像。

 

 

ピーク時には電線が隙間なく埋め尽くされるため、画像を見ての通りこの日はまだまだといったところ。

 

低木に止まったこちらの3羽は左が成鳥雌、中央と右の個体は幼鳥です。

 

 

本県において繁殖する個体は数が少ないため、この時期に見られる群れは遠く離れた繁殖地から渡ってきた個体群。

 

一体何処からやって来ているのでしょう。

 

 

観察らしい観察ができないなか唯一見られた行動は農道に寝転び虫干しをする姿。

 

遠距離から撮影したため画像は最大まで拡大しています。

 

 

終始降りては飛び立ちを繰り返す群れでしたが、この日の観察では目新しい行動は見られませんでした。

 

アオバトの観察に時間を要してしまったため、仕方ないと言いつつもどちらの観察も中途半端に終わってしまった夏季休暇初日。

 

 

この日は運に見放されたようにも思え不満の残る内容となってしまいましたがこんな日もあって当然でしょう。

 

 

翌日からはいつも通りオオジシギの観察へ。

 

夏季休暇の期間内には自分史上最高の観察をできた日もあり、そちらの様子は次週更新の日記へ続きます。

 

 

本日の観察日記はここまで。

 

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