メールはこちらから

 

 

X (旧Twitter)はこちらから

 

 

2017年8月6日 32/24℃ 晴れ




今日は風の便りで届いた情報を元に鳥探し。

いつか見てみたいと思っていた鳥が秋田県内に飛来した模様で、抜けてしまう前にと夜明けから捜索を開始しました。

ただ今回の捜索はかなりハードルが高め。
解りやすく説明すると秋田県を4等分してそのうち1つのエリアから一羽の鳥を探し出さなくてはなりません。

該当するエリアをウロウロすると陽が高くなりはじめ朝陽が鳥海山を照らします。

 

 

こちらはスマホで撮影したものになりますが、笠雲が見えたのでいつもの望遠レンズで撮影してみました。

これが笠雲(レンズ雲)。

 

 

こちらは上空の風が強い時に発生することが多く、天気が荒れる前の前兆とも言われています。

折しも九州南部で猛威をふるっている台風5号が今後日本列島を縦断する可能性が高くなっていてその前兆かもしれません。
秋田県では先日の豪雨災害で未だ仮復旧の箇所が多いので最大の警戒が必要です。

 

 

インチキ気象予報士のお話はこれくらいにして捜索活動の話へ戻すとこれが見つかるものじゃない。
簡単に見つかるとは思っていませんでしたが、正直なところ2~3時間も探せば見つかると思っていました。


現実は甘くなかった。

 

 

カモシカの親子が走って移動してるところに出会したのでちょっと気分転換。

後を追ってみると畑で農作物を食べてました。

 

 

これは農家さんに怒られる。

子供を連れていたせいか普段に比べると警戒心が強めな印象を受けました。

 

 

藪の中へ姿を消したので再び捜索を開始すると公共のスピーカーから何やらアナウンスが流れ『・・・黙祷』という言葉が聞き取れたと同時に鳴り響くサイレン。

時刻を確認すると8:15分。
広島に原爆が投下された日でした。

戦争はいらない。
平和が一番です。
訓練ですら人知れず動物が犠牲になっています。

サイレンを聞きながらそんなことを思っていました。

 


気持ちを切り替え捜索を続けましたが、捜索開始から5時間を過ぎたあたりで心が折れてしまい車を止めて休憩。

帰宅することも考えましたが一度探したエリアを更に細かく徹底的に探し、まるで選挙カーのように町内も巡りました。


ここで再びカモシカと遭遇。

 

 

この子は若い個体のようです。

民家の敷地をウロウロしたあと私の目の前に出てきてこちらを凝視。

 

 

逃げる素振りも見せずこの膠着状態が3分ほど続くと、こちらに近付いてきてソワソワした様子。

どうやら川に降りて水を飲みたいようです。

 

 

様子を伺っているとなかなか踏ん切りがつかないようで、この場所へ降りるのを諦めたのか土手の陰に姿を消しました。

反対側はどうなっているんだろうと覗き込むと土手沿いを移動するカモシカ。

 

 

アオサギはどうするのか面白半分見ていると、あまりにもガサガサするので鉢合わせする前に飛んでしまいました。
考えてみると今日初めて撮影した鳥です。

もうこの辺から鳥探しを諦め「今日はカモシカ屋」とカモシカの行動を注視。

田んぼを経由して県道を横断するカモシカ。

 

 

この辺りは小さな川が幾つも流れており、川沿いを行ったり来たりしていました。

川沿いの葉っぱを食べています。

 

 

こちらの写真では判りませんが目の前には小川があり葉っぱを食べながら何処から降りようか迷っている様子。
 
本当に躊躇してる様子が見てとれましたが、意を決したのかカモシカは川へ飛び下りました。

この後は草がボーボーの小川の中で水を飲み草を食べていましたが、そちらの様子はスマホで動画撮影。
動画はTwitterの方へアップロードしていますのでお暇な方はどうぞ。

 


一頻り水を飲み草を食べて満足そうなカモシカを広角レンズで撮影しました。

 

 

幾度となくカモシカを見てきましたが、ここまで警戒されることなく観察できたのは初めてです。

本当に手を伸ばせば届きそうな距離。
試しに望遠レンズで撮影してみたところフルサイズの500mmでこの画角です。

 

 

汗だくになりながらカモシカに相手をしてもらいましたが、振り返ってみると今日の鳥探しで走行した距離は500kmにも及び流石に自分のことを馬鹿の極みと思える一日となりました。

今後お目当ての鳥が何処へ移動するのか判りませんが、県内での目撃情報に期待したいところです。

 


今日の観察日記はこの辺でおしまい。