2020年2月9日 -1/-5℃ 曇り時々雪
今回はバードウォッチング&観光ガイド記。
この度のお客様は関西在住のご夫婦、大潟村でガンを観察したいと
ガイド当日の朝、宿泊先の秋田市から大潟村まで移動する際に今回
立春のタイミングで今季一番の寒波に覆われた影響から、先週の観
このまま春が来るのかと思いきや僅か数日で状況が一変し、いつも
8時の段階で気温は-5℃と冷え込みが厳しかったこともあり狭い
氷上では吹雪のなかハクチョウたちが羽を休めていました。
水路沿いを進むと氷上で羽を休めるガン・カモが多く見られ、目ま
ハクチョウ・マガン・ヒシクイを観察したところで大型猛禽の観察
いつものオオワシはいつもと違った場所に陣取りのんびりとした様
近くにトビも止まっていたことから大きさの比較ができ、ご夫婦は
真下に近い位置からの観察は肉眼でも十分に楽しめたことと思いま
オオワシの観察を終えたところで氷上に佇むオジロワシを捜索。
想定していたような場所に居てくれたお陰で時間のロスもなく観察
画像は飛び立ちのシーン。
飛び立ったオジロワシ若は氷上で休むハクチョウの頭上を通過。
ハクチョウたちは特に気にする様子を見せませんでした。
これがカモ類だとパニック状態になっていたことでしょう。
雪に閉ざされた大潟村は閑散とした様子で先週に比べるとちょっと
積雪量が増えたことで、宮城県から北上してきたガンたちが再び戻
雪の影響はガンの行動にも変化をもたらし、ハクガンは積雪時に集まることの多いエリアに場所を移動したようです。
ハクガンを観察するため想定したエリアへ足を運んで驚いたのがハ
到着するやいなや群れが一斉に飛び立つシーンに遭遇。
飛び立った群れは周囲を旋回すると集結する形で再び地上へ降りて
暫く群れの様子を観察していると雪煙りを巻き上げ一斉に飛び立ち
羽音と鳴き声が地鳴りのように聞こえ、まるで塒立ちのシーンを見
地元の人間でも舌を巻くようなシーンにご夫婦は大変感激されてる
『すごい! すごい!』の言葉を連発していました。
群れの動きが落ち着きを取り戻したところで、観察のしやすい群れ
手前で寝ているのがシジュウカラガン。
寒さが厳しい為か餌を採るということはなく、氷上のハクチョウた
ガンの群れを観察していると突然の吹雪にホワイトアウト。
激しい地吹雪にガンたちはただ耐えるのみ。
ご夫婦には地吹雪体験もして頂きましたが、厳しい寒さに数秒で車
天候は目まぐるしく変わり、視界がスッキリしたところでハクガン
雪景色になると風景に溶け込み近くにいても気付きにくいかもしれません。
英名はSnow Gooseですが上手いこと命名したものだと感心させられます。
ハクガンは周囲に分散しているようでしたが流石に今回は本隊へ近
圧巻の光景。
ガンの観察を希望されて秋田へお越しになったお客様は想像以上の
時刻を確認してみると正午になろうとしていたので、道の駅で昼食
越冬するチュウヒに青空を飛ぶオジロワシの成鳥、雌雄コチョウゲ
翌日からはレンタカーで観察を兼ねて観光されるということで、初
移動の途中ちょっとだけフクロウの塒へ立ち寄ってみると先週と同
フクロウを観察した後は男鹿半島の入道崎へ。
奥様は日本全国の灯台巡りをされているとのことで、私がお奨めす
しかしこの場所は海風が非常に強く吹き荒れ、体感気温は-15℃
灯台を撮影したところでおやつタイム。
冷えきった体を温めるため、近場に立ち並ぶ土産店できりたんぽを
こちらは焼いたきりたんぽに味噌タレを塗った味噌たんぽ。
体が温まったところで漁港巡りに繰り出しました。
荒れる日本海に浮かぶシノリガモを眺め漁港へ足を運ぶとカモメた
カモメの識別点をあれこれお話しながら珍しいカモメが混ざってい
画像の中央に写る小柄なカモメがミツユビカモメ。
無数に並ぶカモメの中から何処に居るのか説明に四苦八苦している
個人的に港湾内でミツユビカモメを見るのは数年ぶり。
カモメたちを観察した後は漁港を転々としながら男鹿半島の風景を
今季は暖冬で冬らしい冬が来ないまま春を迎えるのではと思いまし
寒さの厳しい一日でしたが、地吹雪に耐えながらの観察大変お疲れ
最後は灯台に駆け寄る奥様とその様子を撮影するご主人の写真を掲