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2023年2月6日

 

 

 

本日更新する日記は始めに先月1日の観察分から。

 

元旦は翌日からの旅行に備えて観察をお休みする予定としていました。

しかしどうしても気になる鳥がいた為、所用を済ませるついでに近所の観察ポイントを巡回。

 

約1時間の制限があるなか、お目当ての鳥を見つけることができれば新年の始まりとして幸先の良いスタートを切ることができます。

 

巡回を始めて間もなく目にしたのはオオタカ。

 

 

のんびり見ている余裕も無く先を急ぐと次に見られたのはコチョウゲンボウ。

 

 

結局のところ1時間のうちにお目当ての鳥は見つけられず...

しかし空振りに終わらなかっただけでもヨシといったところでしょうか。

 

 

地元での本格的な鳥見始めは8日になりましたが、道東から戻って3日後ということもあり疲労を残したまま。

 

道東で撮影した画像の整理もできておらず休養することがベストな選択肢だったことでしょう。

 

しかし元旦に見つけることのできなかった鳥を探すため重い体を無理に動かし自宅を出発しました。

 

 

この日は大潟村周辺を巡回。

気になる鳥を見掛けてはチェックを繰り返しましたがなかなか見つかるものではありません。

 

広範囲に捜索を続け心が折れかけた頃、視界に入ったのはコミミズク。

 

 

休憩を挟もうと農道へ入ったところで偶然目にしたコミミズクでしたが、頻りに頭を動かし何かを警戒している様子。

 

こうした状況で距離を縮めようとするとたちまち飛ばれてしまいます。

 

落ち着きを見せるまで様子を見ようと思ったところハシボソガラスが接近。

案の定コミミズクは飛び立ってしまいました。

 

 

執拗にコミミズクを追い回すハシボソガラス。

 

 

ハシボソガラスを振り切ったコミミズクは付近の農道へ降りましたが、発見当初と同様に頻りに頭を動かし警戒心の強まりを感じます。

 

 

ここで再びハシボソガラスが接近すると一度は遠退いてしまったものの徐々にこちら側へ。

 

 

何処へ降りるのかと思いきや私の直ぐ傍へ降りてきたことからすかさず連写。

身体とはアンバランスな長い脚が見て取れます。

 

 

近距離で観察できると喜んだのも束の間、直ぐ様飛び立ったコミミズクはブッシュの中へ潜り込んでしまいました。

 

暫く様子を見てみたもののかなりの興奮状態。

 

 

同じような写真を大量生産するだけで観察の内容としても特筆するべきものはありません。

 

こうした状況からコミミズクの観察はここまでとして再びお目当ての鳥を探すためこの場を後にしました。

 

移動を始めて間もなく目にしたのは農道脇の草むらに隠れるコミミズク。

 

 

手持ちの図鑑によると繁殖地では単独またはペアで暮らすとありますが、越冬地では小規模な群れを形成して塒を取ることもあるようです。

 

そのため1羽見つけると周辺で別個体の発見に繋がることも多く、今回もまた同様のケースとなるのでしょう。

 

 

お目当ての鳥の捜索を中断して再びコミミズクの観察を始めましたが、撮影という部分においては難儀させられました。

 

次に掲載する画像はズームレンズで撮影したもの。

 

 

草むらに隠れるコミミズクを撮影するにあたり顔が見える場所へ移動するとどうしても距離が近くなってしまいます。

 

単焦点の望遠レンズでは被写体が大きくなり過ぎてしまうため、ズームレンズでの撮影が適当でした。

 

同じ位置から望遠レンズで撮影するとこの通り。

 

 

それにしても上手いこと隠れているものです。

 

コミミズクは明る時間帯に活動することも多く観察の機会はその時々。

目立った場所へ出ていることもあればこの様に草むらの陰に潜んでいることも多く出会いはいつも新鮮です。

 

塒となる場所では風を避けるように草を背にする傾向があり、この時もまた北風を背にする形でした。

 

風を凌いでいる様子は動画で記録。

 

 

冬季は暴風雪に見舞われることの多い秋田県ですが、その様な天候の時には側溝に入って風を凌ぐことも。

 

時には農機具を遮蔽物として利用することもあり、厳しい環境のなかにおいても賢く暮らしているようです。

 

 

草むらに塒を取っているコミミズクは10分も撮影すると他に撮影のしようがありません。

 

夕方まで待つと活発に活動する様子を観察できたと思いますが、私は他に探すべき鳥がいたことからコミミズクの観察・撮影は最後に広角レンズを用いて終了としました。

 

 

結局この後は空振りに終わり「だまってコミミを見ていたらよかった...」という結果に。

 

帰りがけにホオジロガモの群れを観察できたことが唯一の救いだったでしょうか。

 

 

この週は連休ということもあり、翌日は別の地域で探鳥を行いましたがそちらの様子は翌週更新の日記へ続きます。

 

 

本日の観察日記はここまで。