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2017年5月14日 23/15℃ 曇りのち晴れ




まだ続いていた春の珍鳥まつり。

話は少し遡って一昨日のこと。
仕事の出先で休憩をしていると聞きなれない鳴き声を耳にしました。
辺りを見渡し声の主を探してみたものの鳴き声は5分程で聞こえなくなり正体は判明せず。

その日の夜、鳥友からメールが届き確認してみると「今日、犬の散歩をしているとコウライウグイスの鳴き声を耳にしました。まだ半信半疑ですが」といった内容。

私が謎の鳴き声を耳にしたのは鳥友の家から直線距離で500m程の場所。

メールを返信した直後、鳥友から電話があり互いの状況を確認すると私が鳴き声を耳にした5分後に鳥友がコウライウグイスらしき声を聞いたことが判明しました。
半信半疑だったものが俄に信憑性が高まり翌日早朝に探してみようということになりその日は就寝。


ここでコウライウグイスという鳥について手持ちの図鑑で確認。

一般的にウグイスと言えば地味な印象を受けますが、コウライウグイスのページを開くと強烈なインパクトで黄色の鳥が目に飛び込んできます。

 

(著作権の問題から暈してあります)

 

図鑑やネットで調べると高麗鶯は中国など・・・とあり、渡りの時期に稀に見られる旅鳥で秋田県でも何度か確認されています。


図鑑の姿を目に焼き付け翌朝5時頃、鳴き声のした場所へ行ってみると謎の鳴き声を確認。

鳴き声のする方へ歩を進めると新緑の中を移動する黄色い鳥を発見!
初めて目にしたコウライウグイスはアカショウビンを初めて見た時に匹敵する程のインパクト。

こうなるとどうしても画像に残したいという欲に駈られます。
しかし茂った場所を忙しなく動き回りとてもじゃありませんが撮影できそうにありません。

 

姿は見えないものの直ぐそばから鳴き声が聞こえてきます。

 


『 ℃¥$¢£%#&*@§~♪ 』

あちらの鳥ということもありちょっと何言ってるか分からない。

表現のし難い鳴き声を聞かせたと思えばネコが喧嘩しているような鳴き声を出したりと、このような状態がしばらく続き何とか証拠写真でもと思った瞬間、開けた場所に一瞬出てきました。

 

 

証拠写真にも程がある。

顔の撮影さえも許してくれず、この数分後鳴き声が聞こえなくなってしまいました。
私は出勤を控えていたためこの日の観察はここまで。


そして今日、是が非でも顔を撮影させてもらおうと早朝から観察開始。

 


・・・しかし鳴き声が全く聞こえず。

昨日も証拠写真を撮影した以降、鳥友が観察を継続していましたが鳴き声は聞かれなかったそうです。
どうやら抜けてしまったようですが、一縷の望みに賭けコウライウグイスの出待ちをしながら他の鳥の観察。


雑木林は小鳥たちの声が賑やかで、渡りの途中の子はいないか様子を伺っていると・・・

ムギマキが姿を見せてくれました。

 

 

成鳥♂を確認したのは久しぶりです。

それと同時に春の渡りの時期に確認したのは初めてで、私のなかでムギマキは秋に観察するイメージを持っていました。

 


更に観察を続け姿を見せてくれたのはサンショウクイ。

 

 

こちらの鳥は旅鳥ではなく夏鳥として渡来しますが、今までチラッと姿を見るだけで画像に残すことができずにいました。

念願叶っての初撮影。

今までが嘘のようにサービスが良く、思う存分撮影させてもらいました。

 

 

こちらの鳥、名前から想像するに山椒の実が好きそうですがところがどっこい。

調べてみるとヒリヒリと聞こえる鳴き声から、山椒の実を食べてそのような声になったと連想されたことが和名の由来だそうです。

こじつけがひどい。

 


枝から枝を移動して山椒の実ではなく、虫を食べたところでちょっと一休み。

 

 

結果としてはコウライウグイスの鳴き声は全く聞こえてくることはなく、姿も見ることはありませんでした。

残念と言えば残念ですが、この出会いをきっかけにサンショウクイをじっくり観察することができたので私としては幸運続き。


観察を終えようとした頃、何か肩にパチッという衝撃を感じ肩を見てみると服に鳥のウンコが・・・

真上を見上げるとコムクドリが首を捻って覗き込むようにしてこちらを見ていました。

最後までウン続き。
おしまい。