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2018年1月14日 2/-4℃ 曇りのち晴れ




今日は先週に引き続きコオリガモの観察。

前回は情報を頂き現地に到着した頃、青空から一転してかなり薄暗かったことに加え距離が遠く思ったような観察ができませんでした。
今回は前回より少しでも条件良く観察できればと思いますが、簡単な話「見れる時に見ておこう」といった単純なもの。

再び現地を訪れると先週の景色とは一変、最強寒波の影響で氷結が進んでいました。

そのお陰でコオリガモは先週より近い位置に。

 

 

実際目の当たりにするとまだ居てくれて良かったというのが本音です。

実はこの場所、淡水域であることから体調不良を疑っていました。

個人的にコオリガモと言えば“北海道の海で見られるカモ”というイメージがあり、前回の観察を機に色々と調べてみたところ繁殖期には淡水域に入るそうで今時期として珍しいものの特異なことではないようです。

しばらくの間コオリガモを観察していましたが、氷の縁を沿うように移動し潜水を繰り返す様子が延々と続き少し近くで見たいという欲が・・・

 


ここは必殺・隠れ身の術。
迷彩ネットを被って自然に同化するとコオリガモが警戒することなく接近して来るでしょう。

 


・・・待つこと一時間。

さっぱり近寄ってきません。
コオリガモどころかマガモすら近寄って来ず。

どうやらカモたちに私の存在がバレているようで、彼らからするとこのように見えていたのかもしれません。

 

© ドラゴンボール

 

予定では至近距離から観察して、写真も然ることながら何を食べているか見たかったところですがバレてしまっては致し方なし。

結局先週と同じような画像になりました。

 

 

一頻り観察したところでそろそろ帰宅しようかと思ったところ、一足早く移動していたハクガン好きのバーダーさんから『ウミスズメいるよ~』と連絡がありそちらにちょっと寄り道。

しかし到着した頃にはどんどん距離が離れてしまいました。

この時ウミスズメより奥の位置を泳いでいたヒドリガモが気になる・・・

 

 

何か違って見えると思い、順光で確認できる位置に移動して確認にあたります。


やっぱり思った通り。
棚から牡丹餅のアメリカヒドリ。

 

 

こちらのカモは冬鳥として日本に渡来しますが数は少なく、しれっとヒドリガモの群れに1羽だけ混ざっていることが多いようです。

カモを真面目に観察しない私にとっては縁遠い存在でした。
そのくせ図鑑はよく見てるのでこんな時は反応が早いです。

 


ニヤニヤしながらアメリカヒドリを見ていると遠く離れていたウミスズメがドンブラコッコと段々近付いてきました。

 

 

ウミスズメは26cmと小型で海にいるとあまり目立たないので、港に入ってきた時こそ観察のチャンス。

しかも警戒心がそれほど強くないので港で目にすると岸壁ギリギリの位置まで寄って来ることもあります。

昨シーズン同様、今回も潜水をすると足元に浮上してきました。

 

 

一度潜水するとかなりの距離を移動することがあるので写真を撮影するには運も必要となります。

プカプカ浮いている時より潜水している時の方が圧倒的にスピードが早く、その速度は足の位置に関係がありました。

繁殖期以外は洋上で生活している為、カモのように陸に上がる機会が少ないことから足が後ろに付いています。

 

 

洋上に暮らし潜水を得意とする鳥はこんな特徴を持った種が多く、潜水を繰り返す時にはモグラ叩き状態。

残念ながら今日は読みが甘く逆光になる位置に浮上してくることが多かったものの、やはり相手側から近寄ってくれるとどんな種であっても観察していて楽しいものです。


秋田のカモは警戒心が異常に強く、車を止めるだけで飛ばれてしまうことも屡々。
ズボラな私でもゆっくりカモを観察できる環境が欲しいなぁ・・・

今日の観察日記はここまで。