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2018年9月16日 27/20℃ 曇り時々晴れ




本日は諸事情により日記を作成することが出来ない為、お蔵入りする予定だった記事を掘り起こし話題を進めたいと思います。
今回のお話は2週間前(9月2日)観察の様子から。


この日もシギチの観察ということであちこち休耕田を回り、ジシギを見ているといつも顔を合わせるバーダーさんから電話を着信。
とある休耕田にはエリマキシギが4羽入っていたとのことで、そちらでの観察を終え移動してきたそうです。

暫く別々の休耕田で観察を続けながら連絡を取り合っていると『ジロネン登場!』とのメールが。


これは久しぶりということで場所を移動しご相伴にあずかりました

此方がジロネンことオジロトウネン。

 

 

多種多様なシギチのなかでも最小クラスの鳥になります。

シギチを観察するうえで数多く目にするのはトウネン。

 

 

今回観察できたオジロトウネンと一見似ているように見えますが、羽をよく見てみると全く違った特徴を持っていることが判ります。

 

【 トウネン 】

【 ジロネン 】



こちらのオジロトウネン、トウネンの群れにたまに混ざって見られる程度で個体数としては多くありません。

手持ちの図鑑によると近年は個体数が急減との記載もあります。

しかしこの時は観察を続けていると何処からともなくもう二羽が飛来。

 

オジロトウネンを3羽同時に見たのはこの時が初めて。

昔はオジロトウネンだけの群れが見られたそうですが、近年そのような観察例は少なくなっているようです。

更に観察を続けるともう1羽増えて4羽になりました。

 

 

流石に驚きを隠せず、やや興奮気味で撮影をしていると更に1羽飛来。


こ、これは一体・・・


チョウゲンボウが姿を見せることで一度全ての個体が飛び立ってしまいましたが、暫くすると5羽とも一緒に戻って来ました。

 

 

こうなるともうどの個体を見たら良いのか分かりません。

一番近くに寄ってきた個体をじっくり観察したいところもあれば、少し遠くの絵面の良い個体を撮影しようかと迷ってしまいます。

 

 

そうこうしているうちにオジロトウネンが水浴びを始めました。

その様子は動画でも撮影。

 

 

この日オジロトウネンを観察して感じたのはトウネンとの行動の違い。

似たような鳥ですが、トウネンは水の張った場所で餌を採ることが多いのに対しオジロトウネンは水の引いた泥の上で餌を採っているようでした。

 

 

またトウネンは泥の中に嘴を挿し込み探りを入れるように餌を採りますが、オジロトウネンは殆ど挿し込むことなく表面付近で餌を採っていたことも印象的。

時と場合により行動は違うと思いますが、この時はトウネンとの行動の違いを顕著に感じシギチを観察するうえでの奥深さを改めて感じさせられました。

 

 

オジロトウネンを同時に5羽観察できたのは本当に運が良かったのでしょう。

なかなか見ることのできない光景に撮影枚数はいつも以上に膨らみ、帰宅後に待っていた写真の選定作業は先が見えず目眩のする思い

もう少し丁寧にシャッターを押さなければと思わされた一日でした

本日の観察日記はこれにておしまいです。