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2017年1月15日 -2/-8℃ 曇り時々雪




今シーズン一番の冷え込み。
秋田県でみると比較的温暖な地域の秋田市でも-8.4℃を観測しました。


今日は暴風雪警報が発令されていましたが昨日に比べると穏やかな天候だったので、昨日観察することができたキタオットセイに再び会いに行ってみることにしました。


何処を走っても雪、雪、また雪。
夜のうちにまとまった量の降雪があり、キタオットセイが姿を見せた漁港も昨日とは景色が変わっていました。

長靴を履いても雪に埋まるほどで、漕ぐようにして歩き辺りを見て回りましたがキタオットセイが居ない・・・


残念ながら抜けてしまったようです。

しかし鳥の方は好調で漁港付近には目視で確認できるだけでアビの類いが12羽カウントできました。

 

 

沖の方にもそれらしき姿が見えたので今季の秋田は本当にアビ類が多く見られます。

観察し易いオオハムやシロエリオオハムをお昼過ぎまで見ていると急に天候が悪化してきたので今日の観察はここまで、と思いましたが・・・



帰宅のため車を走らせていると前を走っていた車に驚くようにして一斉に飛び立つ小鳥の群れが目に入りました。


ん?スズメじゃない。

ハザードランプを点灯させ速度を落とし車をゆっくり進めると飛び立った小鳥の群れが同じ場所へ戻ってきました。


お!ハギマシコ。

 

 

道路端が自然の水路となっていて、この場所に沢山のハギマシコが集まっていました。

ハギマシコは常に群れで行動しているので撮影するとなるとどの子にピントを合わせようか迷ってしまいます。

 

 

主に北日本で見られることが多い冬鳥ですが秋田県でも観察できるところは局所的で、草の種子が主食で厳冬期は雪が積もらない海岸の崖や山地の岩場に集まって餌を採っています。


この時は水を飲みながら餌を採ろうとしていたのか、水を飲む子もいれば種子を食べる子も見られました。

 

 

ハギマシコの名前は体の薄紅色や白色の斑模様を「萩の花」に例え名付けられたそうです。

マシコは猿の古名「猿子」でニホンザルの赤ら顔が由来。
赤い羽をもつ鳥にマシコの名をあてることも多くベニマシコやオオマシコもその例です。

猿の古名が『ましこ』なんて調べることで初めて知ったのですが、この日記を作ってる段階でましこを漢字変換するとちゃんと猿子と表示されました。

 

 

意識して見ることでスズメのようにして見える小鳥の群れが実は別の鳥だったりする良い例です。


今日は思いがけずハギマシコを見ることができましたが欲を言えばキタオットセイをゆっくり観察したかったな。

観察日記はこれにておしまいです。