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2022年11月21日

 

 

 

本日更新する日記は今月3日の観察分から。

 

不調が続いていた渡り鳥の観察。

今秋は男鹿半島での探鳥が思うようにいかず空振りに終わる休日が続いていました。

 

個人的に重要視しているのは10月中旬~11月中旬迄の約1ヶ月間。

そのなかでも文化の日は過去の統計上、高い確率で珍鳥を観察できていることから特異日としています。

 

 

「今日こそ」という気持ちで文化の日を迎えましたが残念ながらこの日は下り坂の天気予報。

 

主要な観察地点へ辿り着く頃にはポツポツと雨が降り始め予報よりも早い段階で天候が悪化。

あっという間に本降りの天候に変わり徒歩での探鳥は出来そうにもありませんでした。

 

仕方なしに車内から観察できるポイントを回ってみましたが、結果としてはホオジロとミヤマホオジロを数羽確認して終了。

 

 

風も強まり荒れ模様となった天候のなか秋田沖を飛ぶガンの群れを目にしました。

 

 

ガンの数が少ないと感じるこの秋。

果たして大潟村の状況はどの様にあるのか。

 

この様な思いから男鹿半島での探鳥を断念し、様子見がてら今季初の大潟村へ行ってみることに。

 

 

移動して間もなく目にしたのは50羽ほどのタゲリの群れ。

 

 

「こんな所で珍しい」と思いながら様子を見ているとカラスに追われて右往左往。

 

カラスを嫌うように飛んでいたタゲリの群れは徐々にこちら側へ近付き、私が停車していた直ぐそばの田んぼへ降りてきました。

 

 

この場所はかなり高低差のある棚田のような造りになっており、いつもとは違ったアングルで観察できそうです。

 

こちらの画像はその様子をスマホで撮影したもの。

 

 

同じ位置から望遠レンズで撮影するとこの様な画像に。

タゲリと同じ目線の写真が仕上がりました。

 

 

通常であれば地面に這いつくばらなければ撮れないアングルですが、車内にいながらにしてこの角度から撮影できる機会は滅多にありません。

 

 

大潟村へ行ってガンの様子を見るつもりでしたが予定を変更。

 

大潟村での観察はこれから来春にかけて幾らでも機会があるでしょう。

それよりなら目の前にしているタゲリを腰を据えて観察したいと考えました。

 

 

ローアングルでの撮影を楽しんだ後は少し場所を移動し通常の角度から観察を始めます。

 

 

タゲリの良いところは車内に居るとどんどん近寄って来る点。

 

 

そのため採餌の様子を間近で見ることができます。

 

特に珍しい鳥ではありませんが時間を掛けて見たくなる種の一つ。

 

 

その要因として挙げられるのは可愛らしさを醸し出す長い冠羽が影響しているのかもしれません。

 

この冠羽が有る・無しでは大違い。

加えて翼上面の構造色もまた魅力の一つでしょうか。

 

 

見た目が良いというのは本当に得だと思います。

 

更に『ミュ~』と聴こえる鳴き声も可愛らしさに拍車を掛け、この野鳥観察日記でも何度も取り上げてきました。

 

 

体長もそれなりに大きい鳥とあって観察対象として選ばれ易い種であると感じます。

 

私が野鳥観察をするにあたり特に着目するのは採餌の場面。

この時は小さな幼虫を食べていることがほとんどでした。

 

 

千鳥足の語源となる動きを見せながら頻繁に幼虫を捕食。

 

こちらは拡大画像。

 

 

幼虫を捕らえては移動を繰り返していましたが、捕食の前段階として小刻みに足を震わせます。

 

一見して佇んでいるだけのこの画像。

 

 

小刻みに足を震わせている様子を撮影したものですが、その動きは静止画で表現できるものではありません。

 

そのため採餌の場面は動画で記録。

静止画で伝わらない動きを見ることができます。

 

 

この様に足を震わせる震動で土壌に潜む生き物を誘き出すと言われています。

 

こうした場面を間近で見れるとあって時間を忘れタゲリを観察していました。

 

 

気が付くと時刻は間もなく正午といった頃。

 

この日は午前中だけの観察と決めていたことからタゲリの観察を終えたところで男鹿半島を後に。

 

 

個人的に良い観察ができたと思える休日となりましたが、渡り鳥の観察についてはこの日も空振りという結果に終わりました。

 

珍鳥を1羽も見つけることができないまま冬を迎えるのではと思いましたが6日の日曜日にようやくヒット。

 

そちらの様子は後日更新の日記で公開したいと思います。

 

 

本日の観察日記はここまで。