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2020年4月5日 10/4℃ 晴れ時々雨




春の珍鳥まつり第4弾。

想定するような鳥と出会えない今シーズン、今回こそと意気込んでいましたが観察をするには生憎の空模様。
暖冬の影響でシーズン1回目の山場は早くも終わったことと、強風の影響も手伝って海沿いで小鳥を探すには厳しい状態でした。

芳しくない条件が重なったことで鳴かず飛ばずの時間が続き、結果的に第4弾は不発に終わりストレスが溜まる一方です。

 


この日シャッターを押したのは僅か数回に留まり、観察らしい観察もできなかったことから特に語ることもありません。

撮影した順に公開すると最初はカイツブリ。

 

 

お次はオシドリ。

 

可愛らしいエナガ。

 

1度しか姿を見せなかったクマタカ。

 

〆は自宅前にやってきたヒガラ。

 

以上5種を撮影しましたが、警戒心が強かったり天候の影響を受けたりと単に証拠写真を撮っただけの残念な休日。

そのため今回は休日前夜に実施した今季初のナイトウォッチングの様子を綴りたいと思います。

冬期間はフクロウ、コミミズク、トラフズクなどのフクロウ類の個体数を把握したいと考え夜間に調査を行いましたが、今回は観察目的でヤマシギが多く生息する林道へ。

山に入ってしばらくの間、姿の確認できない時間が続き空振りに終わるかと諦めムードが漂い始めた頃1羽目を発見。

 

 

前回観察したのが昨年の10月だったので凡そ半年ぶりの確認となります。

林道をジグザクに動きながら餌を採っているようでしたが短足な割に意外と俊足。

 

 

しかし慌てて距離を取るということはなく、鳥類全般で考えてみると警戒心は弱い部類に入ると思います。

こちらの個体を発見して以降次々と出会いに恵まれ、往路4羽、復路3羽の延べ7羽を見ることができました。

 

 

本当であれば日中に見ることができれば良いのですが、夕方~夜間に動きが活発になるので観察の難しい鳥と言えるでしょう。

日中は鬱蒼とした場所に潜んでいることが多く、複雑な羽の模様も手伝って見つけ出すのは至難の業。

過去の記録を振り返ってみても日中に観察できたのは僅か3回で、ほとんどが足元から飛び立つことで存在に気付かされます。

 

 

大きさはハトとほぼ同大なので飛ばれる前に気付けても良さそうなものですが、これが意外と難しい・・・

特に落ち葉が敷き詰められたような地面に伏せられると目の前にいても分かりません。

その為ナイトウォッチングが手っ取り早い観察方法になってしまいますが、方法さえ誤らなければ面白い姿を見ることができます。

 

 

採餌をする際には開けた環境に現れることが多く、嘴を挿し込み易い場所を選ぶので一度姿を確認できた場所では大きく環境が変わらない限り高い確率で姿を見ることができるでしょう。

私がフィールドを巡回して採餌をしている場面を目撃するのは草丈の低い林縁や芝生など。

 

 

一年を通してじめじめと湿っている環境を好み、雨上がりの後には活動が活発になるような印象を受けます。


こちらは採餌している場面を撮影したものですが、頭を小刻みに動かし『トントン トントン』といった具合いに嘴で地面を突っつくと、当たりを確信したかのように奥深くまで嘴を挿し込みました。

 

 

捕食する生き物は主にミミズ。

地中に潜むミミズを引っ張り出し、一瞬で飲み込んでしまいますが時には体を小刻みに動かしダンスを踊っているような場面も。

体を揺らすことで地面に振動を与えミミズを誘き出して捕食することもあるようです。

 

 

私はミミズ以外の生き物を捕食している場面を見たことがなく、他にどのような生き物を食べているのか興味津々。

しかし同じ個体に長時間ライトを照射するのは目に影響を及ぼす恐れがあるので、実際のところじっくり観察というのは難しいもの。

ナイトウォッチングをするにあたってこの線引きが難しく、照度や色に関して様々な見解があるようです。

 

 

日中の観察が難しいヤマシギですが、もう間もなくすると生息環境には蚊がいっぱい。

時間に余裕があれば対策を講じたうえで観察にあたりたいと思いますが、私とってはハードルが高くじっくり観察できるのはいつになることやら・・・

先ずは蚊が大量に発生するまでの間、明るい時間帯に林道を歩き偶然の出会いに掛けてみたいと思います。

 

 

本日の観察日記はここまで。