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2019年11月7日




今回は地元秋田を離れての観察旅行記。

目的地には朝一番で到着したいこともあって、前日7日の木曜日は仕事が終わると慌ただしく身支度を整え最終便で秋田空港を飛び立ちました。

 


ちょうどこの時、中継地となる羽田空港は水質に問題があるということで断水騒ぎ。
ANAを利用することが多い私は断水の長引く第二ターミナルへ到着すると話題のトイレへLet's Go

 

なるほど。
手洗いはペットボトルの水を使用するようです。

 

 

こんな写真を撮るのは私だけかと思いきや、トイレを利用する殿方は高い確率でペットボトルを撮影していました。

しかし使用した形跡のあるペットボトルは随分と少なく、トイレに入っても手洗いをしていない人が多い様子。
今時期はインフルエンザも流行り始めているので、ちょっと恐いなぁと思わされる出来事でした。

 

 

 

 

2019年11月8日


一夜明けて8日の早朝、保安検査場では一悶着。

セキュリティーゲートを通過するとアラーム音が鳴り『上着を脱いで、ベルトを取って、靴も脱いで下さい』と言われる始末。


この私に裸になれと申すか・・・。

刃物を持った乗客が保安検査場をスルーして以降、チェック体制が強化されたようで私と同じような目に遇う人が多く見られました。

 


すったもんだで保安検査場を通過した後は搭乗口へ。
今回の目的地はこちら。

 

 

ちょっと季節外れの八丈島で2泊3日の観察旅行。

羽田空港から八丈島空港までは約1時間のフライト。
下調べをすると年間を通して雨が多く風の影響を受けやすい八丈島は欠航率が高いとのことで目的地へ辿り着けないことが一番気掛かりでしたが、この日は天候に問題も無く無事に辿り着けそうです。

伊豆諸島の南部に位置する八丈島は東京から南278kmの海上にあり、ひょうたん型をしていることから“ひょっこりひょうたん島”のモデルになった島なんだとか。

 

赤ピンの立っている場所が八丈島。

 

 

どんな場所なんだろうとワクワクしていると機長からの機内アナウンス。

『八丈島空港の気温は22℃で曇りと報告をうけております。間もなく着陸態勢に入りますが八丈島空港の滑走路は通常より短いため強めの接地動作を行います。シートベルト緩みのないようにお願い致します』

 

ほぅほぅ。
機体の高度が下がりファイナルアプローチの態勢に入ると、突如木々の生い茂った山が出現。

 


「へ?これが八丈島?想像していた島と全然違う・・・ほとんど森じゃねぇか!」

島の見た目に圧倒されながらも、フルブレーキで着陸する様子は動画で撮影してみました。

 

 

無事に目的地入りを果たすことができた八丈島。

 


機内からターミナルに移動するとイソヒヨドリの鳴き声が。
建物に迷い込んだのだろうかと思いつつ手荷物を受け取るため待機していると、鳴き声は録音したものだと分かりました。

 

 

八丈島の名物はくさや。
色々とツッコミどころが満載です。

搭乗していたお客さんは半数が釣り人なのではと思わされるほど、ベルトコンベアーに流れてくる荷物は大きなクーラーボックスの連続。

八丈島は釣りのメッカのようでした。

 

 

2019年 野鳥観察の旅 in 八丈島 ①

 

 

空港を一歩出ると爽やかな風が吹く心地好い気温。
秋田の気候と比べるとちょうど1ヶ月前の陽気で私は着ていたジャケットを脱ぎ半袖姿。

ターミナルの目の前には標高854mの八丈富士が聳え立っていました。

 

 

八丈富士を背に空港を撮影すると背景に写るのは着陸する際に撮影した標高701mの三原山が。

 

 

平面的にひょうたん型をしていると思っていた八丈島でしたが、実際に足を運んでみると南北に二つの山が聳え立ち立体的にひょうたん型をしていることが分かりました。

空港は二つの山の中間に位置しているようで、大きな機体を操縦するパイロットはかなりシビアな操作を要求されるはず。
欠航が多いことも頷けます。


空港で配布していた観光マップを開いてみましたが、ほとんど平地が無く鬱蒼と木々が生い茂るこの島で一体どのように鳥を探したらよいものか・・・

 

 

事前の下調べで八丈島の面積は約69k㎡と知り、地元で観察を行うことの多い大潟村に比べると半分以下の面積であることから少々侮っていました。

 


来てみてビックリの八丈島でしたが、野鳥観察をするにあたりバードウォッチャーのお目当てとなるのは日本固有種のアカコッコではないでしょうか。

その他にカラスバト・タネコマドリ・オーストンヤマガラ・シチトウメジロ・モスケミソサザイ、それに加えて夏季にはイイジマムシクイが代表的なところ。

 


お目当てとなる鳥たちはほとんどが留鳥として分布しているようですが、季節外れの為かWebで先人達の観察記を調べてもこの時期に該当するような記事が見当たりません。

それならば現地で聞いてみるのが一番だと考えレンタカーを借りて先ず始めに向かったのは八丈ビジターセンター。

 

 

こちらは空港から車で4分ということで目と鼻の先の距離。

八丈ビジターセンターは島の動植物の紹介だけではなく観光もサポートしていることから、私のような初めて島を訪れる人は最初に行ってみるのもよいかもしれません。

施設内に入りインフォメーションで話を伺おうとすると天井近くで何やら黒い物体が動いているのに気が付きました。

 


「え・・・?あれサソリだよな?」

もしかしたら飼育しているサソリが逃げたしているんじゃないかと、指差しながら職員の方に話してみると・・・

 


『あ~、あれはサソリモドキですよ』

当たり前のような顔をして答えてくれました。

『ほら、これが実物の標本』

壁に貼り付けられていたのは正に天井を這っているサソリモドキ。

 

 

名前を聞いたことはありましたが実物を見たのは初めて。
そもそもサソリの実物を見たことの無い私にとってはサソリにしか見えません。

聞くところによると島には多く生息し、日中は石の陰に隠れているそうですが夜になると活発に動き僅かな隙間などから建物の中に侵入してくるのだとか。

 


サソリの話は程々にして旅のお目当てであるアカコッコについてお話を伺うと、返ってきた答えは『今時期はなかなか難しい』とのこと。

以前は植物園のなかでも普通に見られていたようですが、現在はほとんど見られなくなってしまったそうです。
春~夏にかけては民家の軒先に姿を見せるほど観察が容易な鳥も、季節を外すとそんなもんでしょう。

それに加えカラスバト・タネコマドリ・モスケミソサザイも今時期の観察は難しいとのことでしたが、そのようななかにおいても可能性のある場所を丁寧に教えて頂くことができました。

 


植物園の中も可能性はゼロではないということでちょっとだけ散策

アカコッコはシロハラやアカハラと同じように落ち葉の下に潜んでいるミミズを好むそうで、丹念に見て回りましたが残念ながらそれらしき鳥は見つからず・・・

しかし植物園の中では小型のシカであるキョンを見ることができました。

 

 

私にとっては初めて見る動物。

秋田犬よりも小さなサイズで可愛いの一言。

 

 

結果的に植物園内ではアカコッコを見つけることができず、ビジターセンターで教えて頂いた場所へ移動することに。

 


今時期は山の方で見られることがあるというアカコッコ。
僅かな望みに期待して山で探鳥を行いましたが、そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。