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2023年4月21日

 

 

 

本日更新する日記は旅先での思い出を綴る観察旅行記。

 

今回はお客さんのリクエストを受け沖縄本島へ。

 

急遽決まった旅行ということもあり日程としては非常にコンパクト。

果たしてリクエストに応えられるか些か不安もありましたが、少しでも観察時間を確保しようと20日夜に秋田を出発。

 

 

羽田空港第2ターミナルに隣接するホテルへ宿泊し、翌朝7時半出発の便で沖縄本島を目指しました。

 

 

2023年 野鳥観察の旅 in 沖縄本島 (4月) ①

 

 

那覇空港へ到着したのは10時15分。

 

先ずは搭乗口から最寄りのANAFESTAへ立ち寄り大東寿司の有無を確認します。

前回は欠品していたため手にすることは出来ませんでしたが今回は運良くゲット。

 

 

大東寿司とは沖縄本島から約400㎞東に位置する南大東島の郷土料理。

 

甘酢で炊き込んだシャリと醤油ベースの特製タレで漬け込まれたサワラの握りは那覇空港で1、2を争う人気商品です。

1パックに6貫入って税込823円。

 

大東寿司片手にレンタカーを調達すると寄り道することなく島北部に位置する国頭村を目指しました。

 

 

今回やんばるの森で探すのはノグチゲラとケナガネズミ。

どちらも観察難易度が高いやんばるの固有種です。

 

お客さんのリクエストに応えようと探鳥を始めて間もなくノグチゲラを発見。

 

 

幸先の良いスタートに自分でも驚きを隠せません。

 

しかし喜びも束の間、急な降雨に観察を断念せざるを得なく渋々車へ戻ることに。

 

車内から観察できそうなヤンバルクイナとホントウアカヒゲを探して回りましたが、これが思うようにいかず...

 

 

天気は目まぐるしく変わり土砂降りになったと思えば晴れたりと天候に振り回される時間が続きました。

 

暫く成果の挙げられない時間が続き焦りの気持ちが出始めた頃、ノグチゲラの鳴き声を確認。

 

鳴き声を頼りに探してみると無事に見つけることができました。

 

 

しかしカラスがちょっかいを出したことで姿を見失い再び右往左往。

 

その後ノグチゲラを目にすることはなく、やんばるの森をウロウロしていると畑で採餌をしているヤンバルクイナを発見。

 

 

目撃して間もなくヤンバルクイナは道路側へ。

道路縁で僅かに立ち止まり安全確認をしているようでしたが意を決したように道路を横断。

 

駆け足とは言え非常に危険です。

 

 

直ぐに道路脇の繁みへ姿を消すものと思いましたがヤンバルクイナは私の方へどんどん歩み寄って来ました。

 

あまりの近さに驚きを隠しきれず。

そして嘴には捕獲した虫の姿が。

 

 

至近距離であったことから獲物はケラということが判明しましたが、おそらく雛に与える餌なのでしょう。

 

 

更に近寄ってきたヤンバルクイナは急に方向転換をすると繁みの中へ姿を消しました。

 

よく見てみると獣道が出来ており、どうやら私はヤンバルクイナの通り道の真ん前に陣取っていたようです。

 

通常では有り得ない距離でしたが、この様に接近してきたのは子育てが優先となりやむを得ずといった状況だったのかもしれません。

 

 

流石にこの場所へ留まる訳にはいかず、場所を移動して動向を探っていたところ予期せぬ場所から姿を現しました。

 

 

初めに見た個体と同個体であるかは分かりませんが観察を続けていると水辺に移動。

 

水を飲むのかと思いきや水浴びを始めるヤンバルクイナ。

 

 

ジャブジャブを音を立て水浴びを続けること約5分。

 

 

動画でその様子を撮影しようと思い、倍率の良い機材に変えて撮影準備をしているとヤンバルクイナは水浴びを終えて繁みの中へ....

 

 

繁みへ姿を消す前には羽ばたきを見せ、一番とも思えるシーンを撮り損ねてしまいました。

欲張った自分に腹立たしさを覚え半分涙目。

 

しかしクイナ類は水浴びを好むことから再びチャンスが巡ってこないものかと辛抱強く待ってみることに。

 

 

水辺を注視していると視界の片隅に道路を横断するヤンバルクイナの姿が目に入りましたが撮影は間に合いません。

 

おそらく採餌のために道路を横断したものと考えられますが、一日にこうした行動を繰り返すことで事故に遭う確率は格段に跳ね上がるでしょう。

 

子育ての時期に事故に遭う個体が増えるというのも頷けます。

 

 

畑で餌を探すヤンバルクイナに気を取られていると別個体が水辺に現れました。

 

「今度こそ」と行動に注目しているとヤンバルクイナは水の中へ。

 

「え...泳いでる?」

 

 

どう考えても足が着かない場所を悠々と泳いでいます。

 

観察経験が乏しい私にとっては目を疑う光景でしたが、後から調べてみるとヤンバルクイナは泳ぎを得意とする鳥なのだとか。

 

 

間もなく雨が強く降り始め、この日の観察はここまで。

 

本来であれば夕食後にナイトウォッチングを予定していましたが、雨は止むことはなく翌日に順延となりました。

 

 

2023年4月22日

 

 

 

この日の観察は午前6時半からスタート。

 

宿泊先を出発して間もなく道路脇の草地を移動するヤンバルクイナを発見。

 

 

幸先の良いスタートです。

 

餌を探しているのか地面を突っつくような行動を見せますがなかなか見つからない様子。

 

 

躊躇なく近寄ってくるヤンバルクイナに驚かされましたが、やはりこの時期はどの個体も子育てが優先となっているのかもしれません。

 

突然立ち止まるとヤンバルクイナは道路を横断。

 

 

この時だけは駆け足であったことから、道路を渡るのは危険が伴うということを認識しているのでしょう。

 

しかし幾ら気をつけたところで車の速度には敵いません。

 

やんばるの森が世界自然遺産に登録されて以降、交通事故に遭う個体が増えているそうです。

 

 

5月8日からコロナに対する位置付けも変わり、今後は国内だけではなく海外からの旅行者も増えることでしょう。

 

旅行者が増えることで犠牲になるのは生き物たち。

 

 

やんばるの森では注意を促す看板や標識があちこちに設置されていますが、何か良い対策ができるとよいのですが...

 

 

ヤンバルクイナを3個体観察した後はホントウアカヒゲを観察。

 

 

鳴き声はあちこちから聞こえるものの観察となると一筋縄ではいきませんでした。

 

冬に訪れた際には容易に観察できていたことから今回も同様であろうと高を括っていましたが意外にも苦戦。

 

 

道路脇から飛び立つ個体を目にしても観察に結びつくかは別問題で証拠写真を残すことが精一杯。

 

ホントウアカヒゲについても早朝に撮影することができたのは3個体という結果に。

 

 

早朝の観察を終えたところで一旦宿泊先へ。

朝食を頂き気持ちをリセットしたところでノグチゲラの観察に出かけました。

 

前日観察できた場所へ向かいましたが突然の降雨。

 

この日の天気予報は曇り時々晴れと雨予報がはありませんでしたが、やんばるの森は山の天気のようにコロコロと変わり易いようです。

 

青空を背景に観察と撮影を行いたかったのですが、雲は捌けることなく撮影できた写真は前日と変わらないものばかりでした。

 

 

とは言ってもノグチゲラをこうして撮影できること自体贅沢なのかもしれません。

 

この日はイギリス・アメリカ・台湾のバードウォッチャーが多く海外の方にも人気種であることが伺えました。

 

 

ノグチゲラの観察を終えた後はお土産を購入するため道の駅へ。

 

隣接するコンビニに立ち寄ったところレジ横でサーターアンダギーを発見。

 

まるで肉まんのようにサーターアンダギーがあるというご当地ならではのラインナップに興味が湧き1つ購入してみることに。

 

 

味はプレーンと紅芋の2種。

私は紅芋をチョイスしましたが想像以上に美味しかった。

 

コンビニの企業努力おそるべし...

 

 

買い物を終えた後は再びヤンバルクイナの観察に出ましたが、そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。