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2023年6月24日

 

 

 

本日更新する日記は旅先での思い出を綴る観察旅行記。

 

今回の目的地は石垣島。

 

もう何度足を運んだのか覚えていないほど頻繁に訪れるようになった石垣島ですが今回の目的は鳥にあらず。

 

 

『では何の為に?』と不可思議に思う方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、旅のお目当てはANA運航便に搭乗することによって付与されるプレミアムポイント。

 

一定のプレミアムポイントを獲得することにより会員ステータスが上がるというANAの施策にまんまと踊らされ、現在は最上級会員であるダイヤモンドステータスを目指し修行中です。

 

 

本格的な修行僧は空港から空港へと移動を繰り返し一日のうちに何区間も搭乗する強者もいるようですが、観察旅行を兼ねることができる私にとっては何の苦痛もありません。

 

国内線の搭乗において最もプレミアムポイントを稼ぐことができるのは羽田⇔石垣路線。

 

そのため今回は石垣島での観察旅行を計画し当日を迎えました。

 

 

2023年 野鳥観察の旅 in 石垣島 ① (6月)

 

 

前夜に秋田を離れ羽田空港隣接のホテルへ宿泊。

当日は同じく修行僧となった友人と合流し羽田空港を離れました。

 

間もなく新石垣空港へ到着といった頃、機内から見えてきた石垣島の風景。

 

 

初めて石垣島を訪れた際、この海を見て「バスクリンのようだ」と言ったことを懐かしく思います。

 

 

11時15分、新石垣空港へ到着して待ち受けていたのは肌に纏わりつくような湿気。

 

この日の石垣島は32/27℃という気温に加えて湿度が高く一気に汗が吹き出してきました。

暑さに滅法弱い私にとってこれこそが修行と思える気候です。

 

 

レンタカーを調達し始めに向かったのは現地在住の友人宅。

 

この日は夕方まで友人が観察場所を案内してくださるということでお言葉に甘え他力本願の観察を楽しむことになりましたが、友人宅へ向かう途中に2羽のインドハッカを目撃。

 

 

嘗ては島の北部でしか見られなかったインドハッカも今や至るところで見られるようになりました。

 

 

笑顔で出迎えてくれた友人と早速観察へ出かけましたが、最初に案内して頂いたのはリュウキュウコノハズクの繁殖場所。

 

繁殖期のこの時期、リュウキュウコノハズクを日中に見るには最適の時期とあって何ヵ所か案内してくださるとのこと。

 

先導してもらう形で後をついていくと樹上を指差し手招きをする友人。

指差す方向を見てみるとアオバズクの姿が。

 

 

車内から撮影する分には私たちを気にする様子もなく肉眼での観察も楽しむことができました。

 

アオバズクの観察後、間もなくして再び停車。

友人が降車したため私たちも外へ出ると『ここではペアのコノハズクが見られる』とのこと。

 

そこで周囲を見渡してみると難なく雌の個体を発見。

 

 

話によると人を嫌わない性格の持ち主なのだとか。

確かに視線がこちらに向くことが少なかったように思います。

 

雌の個体が止まっていた場所から15mほど離れた場所には雄の個体も止まっており、やはりこちらも人間に対しての警戒心は皆無といった様子。

 

 

リュウキュウコノハズクの観察に際し、友人からは島で見られる個体の繁殖状況など様々なお話を聞かせてもらうことができました。

 

程近い場所で別個体が見られるとの話から移動を開始。

 

移動を始めて間もなく友人の車が停車。

手招きをする友人に促され横並びに停車させると『アカショウビンがいる』と前方を指差し場所を譲ってくださりました。

 

 

石垣島では所構わず見られるリュウキュウアカショウビン。

地元では考えられない状況での出会い恵まれ観察が容易です。

 

しかしながら警戒心が強めの個体だったせいか早々に姿を消してしまったためリュウキュウコノハズクの観察へ移行。

 

新たに見られた個体は我々の動きを気にしており目線がこちら側へ。

 

 

長居は無用と判断し別個体の観察に向かうと道路脇に止まるリュウキュウアカショウビンを発見。

 

警戒心を感じさせない個体であったことから遠慮なく撮影をさせてもらいましたが距離が近過ぎて贅沢な悲鳴が上がります。

 

 

先を行く友人に慌てて合流し、再びリュウキュウコノハズクを探しましたが残念ながらお留守だった様子。

 

近場でリュウキュウツミの幼鳥が見られるとのことでそちらに案内して頂きましたが...

 

 

鬱蒼とした環境で蚊に刺されそう。

 

蚊に怯える私とは対照的に半袖短パン・ビーチサンダルという出で立ちで藪を突き進む島の友人。

 

蚊を恐れないという気概だけで尊敬に価します。

 

間もなくしてリュウキュウツミの幼鳥を見ることができたものの...

 

 

僅か10分ほどの観察で3ヶ所も蚊に刺され発狂寸前。

 

この後は長期滞在のレンカクを観察する為に水田に場所を移動しましたが残念ながら初観察は叶わず。

 

話によると前日の朝までは確認できていたとのことで一足遅かったようです。

残念無念。

 

この日最後に案内して頂いたのは島の友人が観察するなかでも羽衣が一番綺麗だというリュウキュウコノハズク。

 

 

友人の言葉通り本当に綺麗な個体でした。

 

ここで島の友人とは一旦解散して私たちは宿泊先へ。

 

シャワーを浴びて涼しい部屋に寝転び気持ちをリセット。

夜は友人主宰の会食を楽しむことに。

 

 

島の友人を招いての会食は会話も弾み、楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

2023年6月25日

 

 

日程2日目の朝は友人のリクエストに応えてシロハラクイナの観察から。

 

島のあちこちで見られるシロハラクイナですが観察となると一筋縄ではいきません。

 

今まで近くで見たことがないという友人の期待に応えられるよう農耕地を中心に捜索していたところ観察にもってこいの個体と遭遇。

 

 

作付前のサトウキビ畑で採餌をしていたシロハラクイナは発見当初こちらを気にする素振りを見せたものの、時間の経過と共に警戒心が緩くなりじっくりと観察。

 

道路を横断する姿などシロハラクイナの日常を垣間見ることができました。

 

 

友人のリクエストに応えることができたところでリュウキュウアカショウビンの観察へ向かおうとしたところ複数のオサハシブトガラスを目撃。

 

よく見てみると家族群であることが分かり親鳥が3羽の幼鳥に餌を与えていました。

 

 

画像には写っていませんが、この時もう1羽の親鳥が私たちに急接近。

まるで『それ以上近寄るな』と言わんばかりの行動に幼鳥への愛情をひしひしと感じます。

 

ベビーラッシュの石垣島では巣立ちを迎えて間もないと思えるオサハシブトガラスが事故死しているケースが多く見られ、普段職場のカラスを愛でる私にとって今回の旅は辛く悲しい場面の連続でした。

 

 

リュウキュウアカショウビンとの遭遇率が高い公園内を散策してみるとあちこちにインドクジャクの姿が。

 

 

個体数が増加傾向にあるのか以前よりも格段に目にする頻度が増えたように思います。

 

肝心のリュウキュウアカショウビンについては人通りが多かった為か思うような成果は得られず観察に漕ぎ着けたのは友人が発見したこちらの個体のみ。

 

 

公園内では多種多様な鳴き声を耳にしたものの本命以外に撮影できたのはリュウキュウメジロくらいだったでしょうか。

 

 

想定外の結果に探鳥場所を変える他なく探鳥場所を思案。

 

観察と撮影を楽しみたいという気持ちを両立させるため人通りの少ない林道を選び探鳥してみることに。

 

林道を進むと期待通り沢山のリュウキュウアカショウビンを見ることができましたが、躍動感な姿を見せてくれたのはこちらの個体。

 

 

発見して間もなく枝から地面へ降りるとミミズを捕らえ樹上で捕食していました。

 

林道ではズグロミゾゴイとの出会いにも恵まれ至近距離からの観察。

 

 

谷になった場所ということもあり見下ろす形での観察となりましたが、樹上で羽を休める姿を見ることができたのは非常に嬉しく思います。

 

 

林道での探鳥を終えた後はコノハズクの観察へ。

 

前日とは違った場所へ止まるコノハズクを見ることができ、あれこれ構図を考えながら撮影してみたものの強い陽射しによって写真の出来としては今一つ...

 

 

この日も晴天が続き撮影には難儀させられましたが土砂降りに祟られるよりは遥かに良いでしょう。

 

 

楽しいと感じる時ほど時間の経過はあっという間。

間もなく正午という時間であったことから昼食を取るため島の市街地へ。

 

その道中に自力発見できたのがリュウキュウアオバズク。

 

 

アオバズクが好みそうな環境を発見し捜索してみたところ読みが的中。

「俺すげー!」と自画自賛していました。

 

午前の観察に区切りをつけ昼食に頂いたのは八重山そば。

 

 

石垣島の旅行では定番となりました。

 

一気にそばを啜り腹が満たされたところで午後の探鳥へ出かけましたが、そちらの様子は後日更新の日記へ続きます。