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2017年12月10日 5/0℃ 曇りのち雨




今週も大潟村とその周辺での観察です。

今回は観察対象を絞らず行き当たりばったりの観察なのでぶらりぶらりと村を徘徊。

特にこれといって気になる鳥との出会いもなく、じっくり観察させてくれそうな普通種との出会いもないまま時間だけが過ぎていきました。
こういった時間が長くなると焦りを覚えてしまう、非常に器の小さな人間。
気も短く野生動物を観察するには不向きなタイプとも思えますが運だけは多少良いようです。

寧ろ知識や経験ではなく運だけで観察しているといっても過言ではなく今日も鳥神様が降臨。


目の前にオオモズが現れました。
撮影しやすいよう車の位置を変えて・・・



飛ばれた。

運を活かせるかは別問題。
飛んで行った先を探してみたものの完全に見失いました。
モズの生態を考えると周辺でみつかっても良さそうなものなので渡ってきて間もないのかもしれません。

結局その後もこれといった出会いがなかったので、ここは確実に観察できるチョウセンチョウゲンボウ。

先週と全く同じ場所にいました。

 

 

じっくり観察と思いきや野良猫が接近。

『キッキッキッ』と辺りに響き渡るような大きな声で威嚇します。

 

 

しかしこの威嚇は何の意味も無く野良猫は更に接近。

警戒範囲に入ったようで脱糞した瞬間飛び立ちました。

 


鳥類は何か別の行動に移る前にウンチをすることが多いようです。


我が家の鳥を例にするとカゴから出る前にウンチをしますし、私に構ってもらいたくて飛び立ってくる前にもウンチをします。


話を戻して飛び立ったチョウセンチョウゲンボウはこれまた先週と同じ少し高い位置へ移動。

 

 

この場所を含め3ヶ所がお気に入りの止り場となっているようです

更に接近をして撮影した画像を拡大して顔のドアップ。

 

 

タカと呼ばれる猛禽と違ってハヤブサ科の鳥は目が違うので可愛い印象を受けます。

しかしこの可愛い顔の持ち主は気性が荒く元々この場所に住んでいたチョウゲンボウを追い払ってしまいました。
勝手に他所様の土地に侵入してテレビや冷蔵庫はおろか、ドアノブまで盗んでしまう北朝鮮の人間とやってることが同じです


北朝鮮も困ったものですがこの場所で増え続ける野良猫もまた困った問題。
今日は今まで見たことのない野良猫を2匹確認しました。


多種多様な猛禽類がこの場所で観察できるのはネズミやモグラなど餌が豊富であることが考えられます。
それと同じく野良猫がここに多く集まるようになってきましたが、この野良猫たちは鳥類も餌にしているため稀少な野鳥も犠牲になっていることでしょう。


先月撮影した蔵出し画像になりますが、野良猫を警戒しているコミミズクの動画です。

 

 

のんびりと休んでいる時に出会えるとレンズがくっつきそうなほど接近を許してくれますが、流石にこの時はそのような状況にありませんでした。

接近を試みましたが身を伏せるような格好になってしまいこれ以上は無理。
草の隙間からこちらの動きを伺っているのが見てとれます。

 

 

無責任な人間によって増える野良猫。
何等かの対応が必要な段階にあるのではないでしょうか。


話がだいぶ脱線しましたがチョウセンチョウゲンボウを観察し時間が経過したところで再びオオモズを確認した場所へ移動。
淡い期待は泡のように消え残念ながらオオモズの姿は見当たらず雨がポツリポツリと落ちてきました。

今日の観察はここまでかなと思った矢先、ワシの成る木にオオワシの姿を確認。

今年も来てくれました。

 

 

この個体がこの木にやって来るようになって6年。

追跡調査をしてこの木に止まることを割り出した当初はただ興奮して見ていましたが、それから月日が経過し私の観察スタイルも以前とは異なり今はただ「今年も会えてよかった」そんな気持ちです。

雨脚が強まりザーザー降りの悪天候でしたが、びしょ濡れになりながら動画も撮影。

しかしほとんど動きはありません。

 

 

動画を撮影したところで本日の観察は終了。
このオオワシを含め大型猛禽の観察はまた日を改めてじっくりと行いたいと思います。


さて来週の話になりますが、年に一度のイベントとも云える固有種観察の旅で秋田を離れます。

そのため日曜日の更新はありません。

年の瀬の迫ったこの時期に敢行しますが、その様子は写真整理が出来次第何回かに分けて更新する予定です。

それではまた。