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2018年5月13日 20/14℃ 曇り時々雨  【 午前① 】




今日は未だ見たことのない鳥との出会いを求め普段あまり足の運ぶことのない県の北部地域へ。

今回お目当ての鳥を観察するにあたり、過去の記録であったり先輩のアドバイスを参考にしてみましたが出会える確率はかなり低く出たとこ勝負。


しかも午後からは雨予報ということもあり午前中が勝負と早起きをしましたが支度を整え玄関の扉を開いてビックリ、既に雨が降っていました。

成るように成れと車を走らせ午前6時に現地到着。
薄暗い雑木林を少し歩いたところで腰を降ろし今日は久しぶりに迷彩ネットを被って定点観察です。

 

 


・・・只管待つこと6時間。

蚊に集られながらも粘ってみましたが努力の甲斐も虚しく残念な結果に終わりました。
しかしながらお目当ての鳥との出会いは叶わなかったものの一日を通して振り返ってみると盛り沢山の良い観察ができたので今回は日記を3つに分けて綴りたいと思います。


雑木林に入って聞こえてきた『ビィ チィ ホイホイホイ』という独特な鳴き声。

鳴き声の主は今季初確認のサンコウチョウ。

 

 

バードウォッチャーに人気のある鳥は数多く存在しますが、こちらもその一つと言えるでしょう。

長い尾羽とコバルトブルーのアイリングが特徴で、写真だけ見ると非常に目立つ印象を受けますが撮影するとなると一苦労。

サンコウチョウは薄暗い林を好んで生活することに加え、その容姿からは想像もつかないほど素早く動き回ります。

 

 

そのため枝被りや構図なんて気にする余裕なし。

見つけたら素早くピントを合わせシャッターを切る。
簡単なようですがピンボケならまだしもファインダーを覗いた時に姿が無いなんてことは当たり前。

しかし今日は迷彩ネットを被っていたことで思わぬ場面に遭遇しました。


これから繁殖するにあたって縄張り争いなのか♂同士が追い掛け合うようにして飛び交う姿。
ネットの隙間からそんなやり取りを見ていると突然目の前の枝に黒い物体が飛来。
手の届きそうな位置にサンコウチョウが・・・


驚きの余り見入ってしまいました。
我に返るようにして撮影をしようとした瞬間サンコウチョウは足元の水溜りにダイブ。

まるでカワセミが魚を獲るかのような動きでしたが、尾羽の長いサンコウチョウの水浴びは一瞬で終わるようです。

少し離れた位置に止まったサンコウチョウは長い尾羽を羽繕い。
なんとかそのシーンを画像に残したくてじわりじわりとその場を動き撮影を試みましたが尾羽の羽繕いはあっという間に終わってしまいました。

羽繕い後の伸びのポーズ。

 

 

 

しばしの間リラックス。

 

 

周囲では♀も含め複数個体を確認できましたが尾羽の短い♂の個体も見られました。

この尾羽は繁殖を終えて渡りの時期を迎えると抜け落ちてしまいます。

 

 

普段であればこれくらい画像を残せたら満足なのですが、目の前に飛んできたあのシーンを撮影してみたい・・・

そんな欲が出てきてお目当ての鳥をそっちのけでサンコウチョウを上手いこと撮影できるよう丁度良い場所まで少し後退。


暫く待ってみると、何とビックリ。
狙い通りにやって来てくれました。

 

目線の高さでの撮影はこれが初めてです。

 

 

もう少し後退した方が写真としてのバランスが良かったと思いますが、これ以上のことを望むのは欲張り過ぎかもしれません。

何よりもこれから繁殖するにあたり、♀を巡っての競争や厳しい縄張り争いを目の前で見せてもらえたことが一番でしょう。


今回はサンコウチョウをメインに日記を綴りましたが次回は“水溜りにやって来た鳥たち”についてお話したいと思います。

 

 

つづく。